嘘つき姫と盲目王子 二次創作小説01
しばらくの間、この小説を書くと思います
こんばんはー
いろいろとメンタルダウンメルトダウン中のともみです
メルトダウンはいただけないッスね
えーっと
タイトルの通りです
Twitterで、
「書きます!」
と宣言して、にっちもさっちも行かない、四面楚歌モードに自分を追いやって書こうと言う、なんともかんともなシロモノでございます
たぶん、しばらくの間書いていくと思いますので、よろしければお付き合いくださいませ♪
1 はじまりの始まり
「お話があります、父上」
ボクは勇気を振り絞り、国王である父に声をかけた。
「今は忙しい。のちに」
「――はい」
小国とは言え、一国の王だ。その威厳、その迫力には、王子であるボクにも逆らえないものがある。立ち上がったボクは、謁見の間を後にした。タイミングはいくらでもあると、言い聞かせて。
城内の廊下を、自室に向けて歩く。コツコツと言う靴音が、今は妙に安心感を与えてくれた。ふと外を見やると、中庭に咲く、この季節ならではの可憐な花たちが目に入った。自然と笑みがこぼれる。
(姫に。今夜はあの花を持って行こう)
そこまで思って。今度は足取りがひどく重たくなった。別に、姫と仲違いしているわけじゃない。国王、いや、父に対して言おうとしていたことと関係があったからだ。
(ふぅ)
ため息一つ。
でも、ここでへこんでいるわけにはいかない。これでも、小国を治める父の血を引いた第一王位継承権者だ。策士と父が呼ばれているならば、息子のボクにもそれは当てはまるだろう。策は練るに限っても、策に溺れてはいけないんだ。ときには、直截に動くことも成功への道である。いつかの帝王教育で、そう学んだ。
(帝王、ねえ……)
首を振りふり。ボクは自室のドアを開けた。
今夜の姫の音楽会まで、少しばかり寝ておこう。
続きます……