嘘つき姫と盲目王子 二次創作小説05
今日は、そこそこ調子良かったです
こんばんはー
数日ぶりに頭痛から解放された、弱めメンタルともみです
朝から起き抜けに、頭痛がないって
やっぱり楽ですよね
幻聴もあんまり厳しくなくて、助かりました
今日も更新いたします
どうか、読んでやってくださいませ
5 姫の言葉
それからと言うもの。ボクは差し入れられる食べ物も、ロクにのどを通らず。痩せ細っていったのだろう。時間の概念も紛失して、自死できるものなら、とっくにしていたと思う。
そこに。隣国から来たと言う、姫が助けに来てくれたんだ。最初は、ウソだと思っていた。しかし、どう言う方法を使ったのかそのときにはわからなかったけど。姫は鉄格子を開き、見張りの兵士たち(同情してくれていた兵士も、決して少なくはなかった)にも見つからず。ボロボロのボクを、ボクの手を取り、囚われの身から救い出してくれたんだ。
姫の言葉を、今でも思い出す。
『とにかく。こんなところに王子がいるなんて、おかしいわ』
憤懣やる方ない口調だった。とても、とっても嬉しくなった。味方はいたんだ。ボクのことを見捨てる人たちばかりじゃなかったんだ……。
素足のまま、ボロけた衣服のまま。ボクはお城の外に出た。姫と一緒に。
(姫を信じよう。この姫と一緒にいれば、ボクはボクでいられるから)
そして。ボクたちは、
『森の魔女に会って、目を治してもらう』
と言う目標を掲げて、冒険行に出た。
でも、それはまた別の機会に。いつか絵本のように、語れるときが来ると信じて。
続きますー