創作全般よっこらしょ

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嘘つき姫と盲目王子 二次創作小説08

メインタイトル決まらない

こんばんはー

ここまで来ても、まだタイトルが決められていない

優柔不断ちっくともみです

 

たいてい、ここを開く前には

「あー、そろそろ決めないと」

って思うんですが、思うだけで実行に移せないと言うね

 

近いうちに、がんばって(?)決めます

 

本日も、お付き合いくださいませ♪

 

 

 

8 当然すぎる反応

次の日の朝。
ボクは、謁見の間に力強く足を踏み入れた。ちょうど父、国王が、執務を開始しようとしているところだった。

 

「父上、お話を」
「ならぬ。今のこれを見てわからぬか」
「わかりません」
「愚かな……。仕方がない、一分間やろう」
「ありがとうございます。わたしは、森に住むバケモノと。婚姻したく存じ、申し上げます」

 

父は、鼻で笑った。

 

「どこまでも愚息よ。それだけか?」
「ご承諾いただけますか?」
「馬鹿な話も、やすみやすみ言え。許すと思うてか」
「まったく……。わらわの腹にいたとは、思えぬ」
王妃、母も。汚いものでも見るような口調だった。

 

「なりませんか」
「当然だ。時間になったぞ、下がれ」
「イヤです」
父は、大きく手を鳴らした。

 

「この痴れものを、連れてゆけ」
謁見の間に、動揺が波になって広がる。玉座近くに控えていた近衛兵数名が、どうしたものだろう、と言った表情を浮かべている。ボクはもう一度、口を開こうとした。

 

「聞こえぬのか!」
『は、はいっ!!』
なにか言葉を発するよりも早く、兵士たちがボクのところに駆け寄る。

 

「申し訳ありませぬ、王子。国王陛下の厳命でございます」
近衛兵の隊長が言った。兵士たちは、ボクに触れたりしないよう気をつけながら、身体で盾を作り、ボクを外に出そうとする。ボクも、兵士たちとわずかな距離をとったまま、

 

「父上!それならば、バケモノ、いや姫と。一度だけでもまみえ、ご対話を!」
叫ぶようにボクは言った。でも、返事はなく。強制的に外に出されてしまった。無情にも大きな扉が閉じられる。これが……。これが、国王の。当然の反応なのだろうか。あまりにも、だ。

 

たしかに。ボクのやり方が、幼すぎるのかもしれない。だからって……。

 

 

 

続きまする

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