創作全般よっこらしょ

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嘘つき姫と盲目王子 二次創作小説 Vol.09 「夢のあと、ゆめのさき」

お洗濯できなかった

こんばーんは

 

別に、雨降りだったわけではなく

ツイ廃になりつつある、あしたの上の下着(ブラねw)すらあやうい

家事は後回し欲求優先ともみです

 

ダメじゃんよ……

 

えーっと

本来でしたら、Twitterで書いちゃった「嘘つき姫と盲目王子」の「別れちっく」なのを

ずんずんじゃーじゃー、っと書いてしまう予定でしたが

 

前に書いていて、まだこちらに載せていないのがひとつ

なので、こっちを先に更新しちゃいますね

 

余裕があったら、今夜中にもうひとつの、書いてみますー

 

よろしくお願いいたします

 

 

 

夢のあと、夢のさき

ときおり、とても苦しい夢を見る。
悪夢、なんて言うレベルじゃない。
目覚めたときに、今生きているのかどうか。
それがわからなくなるくらいに、苦しい夢。

 

たいていは、汗をぐじゃぐじゃにかいて目が覚める。
呼吸は荒く、焦点は定まらず。
もうちょっと夢の中にいたら、発狂するんじゃないか。
そんなことを思う。

 

 

視界は変わらぬまま、真っ暗で。
なのに、聴覚や嗅覚は異常なまでに冴えていて。

 

パチパチと爆ぜる音や、木々の焼けている臭い。
それらが、覆いかぶさるように襲ってくる。

 

唯一の安心は、姫の握ってくれている手なんだけど。
それすらも、ときに離されて。
ボクは途方に暮れちゃうんだ。

 

おぼつかない歩みを進めればすすめるほどに。
豪火とおぼしき熱が、顔を肌を熱くさせて。
平静を保っていられたのが、ほんとうに不思議だ。

 

 

「もうちょっとだから、がんばろうね?」
「う、うん」

 

姫の、励ますやさしい声かけ。
ボクはぎゅっと手を握って、ぜんぜん大丈夫じゃないけど。
(大丈夫だよ)
と、強がって応える。

 

「だいぶ……。だいぶ火が回ってるけど。わたし、道はしっかりわかってるから」
「うん」
「信じてね、って……。今は信じられないかもしれないけど」
「――うん」
「信じて。王子」
「うん」

 

 

姫にぶつけてしまった。

 

『嘘つき!』

 

と言う、言の刃。

 

そのことを、姫は気にしている。
わかる。
わかると思う。

 

どうして姫が、嘘をついたのか。
つかざるを得なかったのか。

 

それは。
姫の保身でもあっただろうけれど。
なによりも、ボクのことを守ろうとする。

 

やさしい嘘だったんだ。

 

 

夢に見るのは、たいていこの場面。
姫の嘘や、森の豪火。

 

苦しい、つらい。
そんな夢のあと。

 

ボクは、今の生活を思い出す。
しあわせに包まれた、心配のない暮らし。

 

この、夢のさきに。
姫がつながっていて。

 

――つながっていて。

 

 

ボクには、何ができるんだろう。
姫をしあわせにしたい。
もちろん、ボク自身だって。
しあわせになりたい。

 

できること、やらなきゃいけないこと。
それらをちゃんと考えないといけない。

 

姫、と言う存在がある以上。
ボクは、ボクで歩き。
しあわせの道さきに、導かなきゃいけないんだ。

 

ちょっと息を吐いて。
ボクは朝陽が窓から射し込むまで。

 

もう一度ねむりに落ちることができるように。
深くベッドに入り直して、深呼吸ひとつした。

 

 

 

おしまい

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王子の苦労、察するに余りあります

いくら、姫が手を引いてくれると言っても

いつもと言うわけでなし

何回もなんかいも、たおれて

色んな意味で、姫を泣かせてw

 

王子と姫

しあわせになってねえええぇぇぇ!

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました