創作全般よっこらしょ

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【R-18】 嘘つき姫と盲目王子 二次創作小説 Vol.11 「汚れていたって」

 久しぶりの姫王子

こんにちは

ここのところ、低迷中のともみです

なので(?)、久しぶりに

嘘つき姫と盲目王子の二次創作小説、書いてみました

 

一応、【R-18】をつけてはいますが

そんなじゃないです、たぶん

読んでくださる皆さまの、ご想像にお任せしちゃうと言う

かなりな丸投げ方式でございます、ええ

 

それでは、お付き合いくださいませ

 

 

 

汚れていたって

正直に告白します。
つか、言います。

 

わたしは、そのー。
ちょっと。
汚れている、気がしています。

 

物理的に、じゃなくてです。

 

ほんとうにこれで、良いのでしょうか?
カミサマ。
いらっしゃるなら、いつかお返事をください……。

 

 

「――ひめ。姫?」
「ふひゃい!?」
「どうしたの、ぼーっとしてて」
「あー。うん、だいじょぶよ?」

 

王子のジト目を感じたけど、わたしは可能な限りスルーしてみる。
バツの悪さは、このさい問うてはいけないの。

 

「ならいいけど。心配ごとあったら、なんでも話してね?」
「う、うん!」

 

王子のやさしさが、少しばかり痛かった。

 

 

ここは、王国のお城の中。
しかも。
王子の自室!

 

初めておじゃましちゃったんだ。
かなりの抵抗というか、勇気が必要だったけどね。

 

『まえに話してた、お花の本とか。姫に見せたいんだ』
そう、王子が言ってくれてね?
ご招待に預かったわけなのです。

 

思ったよりも、こじんまりとしてて。
これは思った通りに、ちゃんと片付いていた。
王子の性格が出てるなあ。

 

 

最初のうちこそ、
『ヤバい本とか無いの?探してもいい?』
なんて。

 

はしゃぎながら、わちゃわちゃしてたんだけど。

 

そのー。
だんだん、お互いに照れてきちゃって。
ベッドに並んで座ったりして。

 

手も、そっとつないだりしちゃって。

 

なんてしてて、冒頭の部分に戻るわけです。

 

だって。
このままこの空気だったら。

 

絶対にキス、しちゃう!
それどころか、あのー。
あ、あれ。も……!!

 

決して。
決して嫌なんじゃないよ?

 

わたし的には、はやくいちゃこらしたいくらい。
でも。

 

王子の気持ちが、一番大切じゃない?

 

だから、わたしらしくなく(それくらい自分でもわかる)。
戸惑ったり照れまくったりしているわけですわ。

 

 

「姫の気に入った本とか、あったら教えてね」
「う、ん。あれが良かったな。小さいお花の絵が、たくさん載ってたやつ」
「あー。姫らしいなあ」
「そう?」
「うん。だってかわいい姫に、ぴったりな本だもの」

 

ボフン!

 

王子……。
真顔でこんなことを言ってくるから、おそろしい。

 

わたしが真っ赤になったのは、言わずもがな。

 

でも、この子。
放っておいたら、とんでもない女たらしになりそうだ。
無邪気に他意なく言っているから、なおのこと。

 

(わたしがしっかりしないと)
そう、改めて決心しましたね、ええ。

 

 

「ね、王子?」
「なあに?」

 

わたしは、空気をぶち壊すことも覚悟の上で、
「キス、したことある?」
「ふぇ?ええー!?」

 

案の定な、王子のうろたえ顔。
かわいいのう。

 

「ない?」
「うん……」
「そのー。してみる?わたしと」

 

思い切って言ってみました!

 

「ひ、姫と?」
ここまでは想定内の反応。

 

「うん。――イヤ、かな?」
「ん、んーん!びっくりしちゃって」
くっそかわいいな。

 

王子が全身で、
『どうしたらいいのか、ボクわかりません!』
と訴えているので。

 

――ちゅ♪

 

わたしからしちゃったよ。
うう。照れてんのさ、わたしだってな。

 

 

王子と一緒に、ベッドに転がってます。
あ。
なんも無いし、なんも無かったからね?
キス以外/////

 

だって、王子。
安心したのか、脱力したように横になっちゃうんだもん。
これは、彼女として。
追随するっしょ?

 

まあ、このあとは。
どうなるかは、カミサマのみぞ。だけど。

 

 

王子は、ありのままで受け入れてくれた。
わたしが汚れていようがバケモノだろうが、なんだろうが。

 

ありがとう、カミサマ(いらっしゃるなら)。

 

そして。
ほんとうにありがとう、王子。

 

だいすき♪

 

 

 

 

おしまい

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姫もたいへんだ

えーっと

そんなじゃなかったですよね?

でも、姫も今後たいへんだろうなあ、って

 

だって、王子

モテる要素、満載じゃないですか

なのでせめて、わたしの二次創作小説内では

『姫にリードされて、振り回されちゃう王子』

でありたいと思います

 

なんて

先のことはわかりませんけどねw

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました