誇らしいからこその(一次創作 詩020)
冷蔵庫なんだ
ボクの身体がね
大切なものが温まったり
ましてや熱くなったりしないように
注意して
細心の注意をして
走ったんだ
いまとなっては
もうむかしのお話だけれども
ボクの最先端技術で作られた
この身体は
本当に誇らしく
本当に嬉しかった
ときおり思う
ボクの代わりのみんなが
ちゃんと届けてくれていて
これなら安心して引退できるな
胸を撫で下ろすんだ
だから
どうかボクの築いてきた努力を
認めてほしいし
大切に感じてほしい
長い繰り言になったね
聴いてくれてありがとう