創作全般よっこらしょ

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「やっぱり、ゲーム大好き!」 嘘つき姫と盲目王子 二次創作小説

こんばんは

 

まだまだ締め切りには早いですが、楽しみでもあるし、久々の同人復帰でもあるし

嘘つき姫と盲目王子の二次創作で、気分をいい感じに上げていこうとたくらむともみであります

 

いえ、同人誌もね?

嘘つき姫と盲目王子で復帰予定なので、リハビリたくさんしておこうかな、って

 

そんなわけで、前回のゲーセン小説の続きなんてモノを、書いてみたいと思います

過去記事はこちら

 

tomomikoshigaya.hatenablog.com

サムネイルが消えてしまっているせいもありますが、今回も画像多めでお送りしますー

 

 

 

 

ふふふ。

もう、情弱とは誰にも言わせないわ。

誰が言ったわけでもないけどね。

 

そー。

私はなんと、城下町のゲーセンが新しい筐体を、ガツッと入れ替えた!

そんな情報を耳にし手にしたのですよ。

 

これはもー、王子を前回同様に引っ張ってでも行かなきゃでしょ。

なんせ、ほら。

あそこのお店は、

「デートで必ず寄りたいお店リスト」

に入ってるからね。

 

また、私のこの腕で、ギャラリーを作っちゃうんだろうなあ。

罪作りだぜよ……。

ま、ほら。

わたし、レトロゲーム大好きだし。

王子にも、ちょっとでいいからゲームの楽しさ、伝えられたらなって。

 

そんなわけでして。

今日は城下町デートなのです。

 

王子、まだ来ないけど。

 

 

 

「ごめんね、だいぶ遅刻しちゃった」

「んーん。お城出るのも、大変でしょ?」

「いろいろ勉強、あるからなぁ」

「うん。だから気にしないで。――それより」

 

むふ。

いかん、口元がニヤける。

 

「うん?」

「また、あそこのお店、行こう?ゲーセン」

 

王子はちょっとだけ、目をパチっとさせて。

「いいよ。でも本当に、姫はゲーム好きだね」

「むふふ。また、いいトコ見せちゃいますよー」

「期待してます」

 

やっぱり王子が、少し冷や汗流したっぽいけど。

気にしてたら始まらないしね。

 

わたしは意気揚々と、王子の手を引いて裏町にずんずん向かったんだ。

 

 

 

「は!はわわわわ……!!」

「ちょ、大丈夫!?姫?」

 

いやいやいやいや!

これが、大丈夫でいられますか!

だって、だって。

 

「これが、伝説のダブルクレイドルタイプ!ひゃっほいレジェンド!!」

「だぶるくれいどる?」

「え?あーっと。この筐体のこと」

「ずいぶんとまた、おっきいね」

 

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「これねー。動くんだよ?」

「ゲームが?」

「いにゃいにゃ!筐体が!」

「へええー!」

 

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うひゃー。

話にしか聞いていなかった、コイツと出会えるとは……。

 

だってもう。

ちゃんと動くのは、セガ本社にあるのと、あとは数台のみって話よ?

めっちゃラッキーじゃない、わたしたち?

 

「さっそくプレイるー」

「はいはい」

 

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「ひ、姫……」

「うん。わたしも驚いた」

 

またもや、ワンコインクリア!

なに?この腕に、神でもやどった!?

 

この調子で、どんどんやってくしかないじゃん!

 

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ワルキューレの伝説に、セイヴァー2……。桃源郷か、ここ」

 

王子は、「?」な顔してるけど。

わたしは感激だよー!

 

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「あぁっ!これもプレイしたかったんだー!!」

「落ち着いて、姫」

 

落ち着いてなんていられないよー!

 

「ビ……」

「び?」

ビーマニ……」

「?」

 

ビートマニアまであった!

なんだここ、シャングリ・ラ!?

 

「でもこれ、電気ついてないね」

「電源って言ってね。――でも、本当だ」

「壊れてるのかな?」

わたしは、もどかしくも店員さんを呼んだ。

あ。この前のお兄ちゃん店員だ。

今日もシフト入ってるのね。

 

「あ!すみません。入ってないですね。今、入れますから」

そう言って、ちょっと茶髪なお兄ちゃん店員さんが、筐体の下部をごそごそ。

お!

このぶんだと、立ち上がりのブートから見られる!

 

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(やっぱり、壊れてるよ。文字と数字ばかりだよ?)

(んーん。こうやって、アーケードのゲームって立ち上がっていくの。見てて)

 

こしょこしょと、わたしたちは話した。

 

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(ほら。チェックが終わって、ぜんぶOKになったでしょ?)

(本当だ)

「もうちょっとですのでー」

『はぁい』

お兄ちゃんに、よい子の返事をしてしまうわたしたち。

 

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「大変、失礼いたしました。クレジット、多めに入れておきますので。お連れさまとプレイなさってください」

 

やったね!

ここってやっぱ、アルカディアだわ理想郷だわ!!

 

 

 

「ほへー」

「たくさん遊んだねー」

 

帰り道で、この前のファミマ入って。

歩きながら冷たい飲み物をごくごくな、わたしたち。

 

「王子は楽しめた?」

「うん」

「でもなんか、わたしばっかりはしゃいでた」

「無理ないよ。だって、姫の大好きなゲームのことだもん」

 

う。うれしいじゃない///

 

「それに」

「うん?」

「よろこんでる姫、とってもかわいいから」

ボフン!!!

 

「あ、りがとう……///」

 

さらっと言える王子。

うれしいな……。

 

「お、王子もこんどは。なにかプレイする?クレーンゲームばっかじゃなくって」

「うん、そうしようかな」

「――わたしが」

「?」

「ななななんでもない!」

 

わたしは、

『わたしが、手取り足取り教えちゃう!』

を飲み込んで。

 

王子の手を、飲み物持ってない方で、ぎゅってした。

 

 

 

 

おしまい

 

 

 

 

えー。今回もゲーオタ姫でしたが。

いかがでしたでしょうか?

 

ゲーム話は、書いていてとても楽しいので。

このゲーセンには、何度も新台入れ替えをしてもらいたいと思います。

 

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました