創作全般よっこらしょ

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「キミの好きな、ボクの好きな」 嘘つき姫と盲目王子 二次創作小説

こんばんは

 

今日は内部人格さん(中の子たち)から、ほぼ強制的におやすみをいただいた、実は解離性同一性障害なんだよのともみでござんす

三人ほど人格交代があったんですが、まー、そのあとの頭痛が痛いのひどいこと

これはどうにも、解離性の障害にはつきもののようでして

涙をごくごく飲みながら、痛み止め飲んで耐え切りました

ちょっとだけ偉いぞ、わたし

 

相変わらず前置き長いですね

では、始めますー

 

 

 

 

「ちょっと待っててね」

姫はそう言うと、つないでいたボクの手を離して。

なにやら近くの草むらを、ごそごそしてる。

 

なんだろう……?

 

ボクは最初のころ。

姫が手を離してしまうことが、怖くて仕方がなかった。

ムリもないよね。

 

ひかりを失ったボクには、触覚、温かい姫の手の触覚がすべてだった。

そう言い切れるほどだもの。

 

最近になってやっと、安心できるようになった。

大丈夫、姫は近くにいてくれる。

何らかの事情があって、一時的に手をつないでいないだけだ、って。

 

納得できるんだ。

 

うん……。

もちろん、そう言い聞かせている。

それが正しいかもしれない。

だけど、そうでもしないとボクは。

不安のあまりに、どうにかなってしまうだろう。

 

「はい、王子にあげる!」

 

言葉とともに、手に懐かしい感触があった。

植物の茎……、お花かな?

鼻先まで持っていくと、馥郁とした香りが漂ってきた。

 

「ありがとう」

「んーん。これくらいしかできなくて、ごめんね」

「そんなことないよ」

「そっかな。じゃあ、わたしこそありがとう」

 

姫が、手をつないでくれた。

 

「姫も、お花とか好きになってくれたら、うれしいな」

「んー。もうなってるよ?」

「そっか」

(王子のこと、をね)

「ん?」

「なんでもないの。行こう!」

 

足元とか、たしかに不安だけれど。

姫が安全なように、手を引いてくれる。

 

怖いものなんて、きっときっともう無いんだ。

失うものも、これ以上なにもない。

だから。

 

あとは、なにかを得ていくだけ。

そう。

姫といっしょに、さまざまな思いを得ていけば。

 

かならず幸いが訪れるって、信じているよ。

 

 

 

 

おしまい

 

 

 

 

ゲーム中では、たぶん最初のころ

王子はきっと、ものすごく不安だったろうな

そんなことを思って書きました。

 

ちなみに、ゲーム内で王子にお花を手渡すと。

こんな感じになります

 

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王子の嬉しそうな口元にご注目ください

 

はぁー。

実に尊いゲームだのう……。

 

 

 

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました