創作全般よっこらしょ

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「A part-time job, I choose You !!」 嘘つき姫と盲目王子 二次創作小説

こんにちはー

なんと、一日に二回更新です

どうしてしまったんでしょう、どうかしてしまったんですねのともみです

前にもしかしたら、一日二回更新をしたことがあるかもしれませんが、んなのもう憶えてないし、えー、ま、そう言うことで

 

さてさて、タイトルですが

これで合ってる!なんて保証はとてもできませんので、一応お断り書きw

精度の低さに定評のあるGoogle翻訳と、ポケモン、キミにきめた!」の英訳をなんとか思い出して作った、ぶっちゃけ創作英語なので、精度についてはGoogleセンセのそれを下回ります

 

いや、たまにはカッコつけてもいいじゃん(本音

いや、間違ってるだろうから、その時点でカッコ悪いんだよ(本音の本音

 

と、長さに定評のある前置きはこんなもんにして

本文、始めますー

 

お付き合いくださいませ

 

 

 

 

 

「A part-time job, I choose You !!」

 

 

 

ぬー。

どうにも解せぬ。

わたし的には、決して間違ったことはしてないんだけどな。

夕暮れ近くなって、オレンジと金色の混ざりあったキラキラが、城下町に降り注いでいる。そんな中、わたしはあんまり冴えていないあたまをぐるぐる使って、ちょっと肩を落として歩いてたんだ。

 

なんで、って?

 

初のバイト、初日でクビになったーよあはははは、はぁ……。

笑えねえ。

 

やっぱり肩は落ちたまま、わたしはトートバッグの外ポッケからスマホ出して。王子にLINE送ってみた。

たぶんこの時間帯なら、王子も忙しくないはずだから。

あ、歩きスマホは大変危険なので、石畳の歩道の横っちょに立って送ったよ?

しばらく待ってても既読にならなかったから、初日だけとは言えバイトしたんだからと思い、お疲れさまわたし!の意味も含めて、近くのドトールに入った。

 

ぬー。

おんなじ(だった)飲食店のバイトさんを、つい目で追ってしまう。

解せぬ。

アイスコーヒーSを受け取り、奥の方の席に着いた。

冷たくって美味しいや。

 

初バイトはね?

ステーキハウスにしてみたの。

あー。そうね、動機が不純だったのかな。

だって、まかない料理、食べ放題だからさー。

もちろん職種上、苦手中の苦手、火を扱うことは知ってるよ?そこはちゃんと、お店のマスターとお話ししたんだ。

だから。

わたしのお仕事は、ホールとレジと、サラダの葉っぱちぎることと。

Gを滅殺すること。

 

どれもキチンとやり遂げたんだけど、なにがいけなかったのやら。

 

テーブルのスマホが短く震えた。同時に王子からのLINEメッセージが通知される。

「遅れてごめんね いまどこ?」

「お花屋さん近くの ドトールだよー」

「りょ 行きます」

御意、のスタンプが来た。王子らしいなあ。

はぁ。

王子が来てくれるまで、しばらくブロウクンハアトの感傷にひたってるか。

 

 

「それは……」

「うん」

「マスターの気持ちもわからないでもないような気がする感じかな」

「すっげぇ遠回しだけど、要するにわたしがミスった?」

「だねぇ」

「解せぬ」

今日だけでこれ、何回目だ。

「いや、だって。飲食店の前で、滅殺したGの個体数を宣伝したら。フツーお客さん、遠のくでしょ」

「そんなもの?むしろ、撃墜したわたしの腕に感心して、お客さん安心して入れると思ったのに」

「あー。そう思っちゃったのか」

あちゃー、と言う具合に。王子が天井をあおぐ

ちゅーっと、アイスコーヒーを飲んだわたしは、

「難しいんだねえ、ニンゲンは」

「そうだねえ。うん、ストレート勝負の姫には、少々まどろっこしいかな」

天井から、今度はわたしを見て。王子がやさしく言ってくれた。

「うん」

「まあ、これだって経験値だよ、きっと」

「そんなもん?」

王子はホットティをごくんとして、

「受け売りだけどね。バイト先の、先輩の言葉」

「そっかー」

「今度は一緒に探すよ。どっかコンビニ寄って、バイト雑誌買おう?」

「アプリじゃダメかいのう」

できればケチりたい思いのわたし。

「載ってる数が違うからね。バイト雑誌がオススメ」

「はぁい」

 

 

『ありがとうございましたー。またご来店くださいませ』

の言葉に送られて、わたしと王子はドトールを出た。夕闇がそっと近づいてきている。一番星がきらりきらり。

 

「どんなのが、わたしに向いてるのかな?」

「んー。とにかく、火を使うのはダメだから。飲食関係じゃないのがいいかも」

手をつないで、ゆっくり歩く。こうして考えてくれるの、うれしいな。ここまでしてくれる王子だもん。なにか、王子の好みにも合う。そんなバイトができたらいいな。

 

(あ……)

通り過ぎようとしたお花屋さん、バイト募集のポスター貼ってる……!

わたしが突然立ち止まったからか、王子もわたしの視線を追っているの、感じた。

「お花屋さん?」

「うん。どう、かな?」

「うんうん、ぴったりかもよ?」

「ほんとう!?」

 

ぴょん!と思わずはねてしまう。

 

「だって、ほら。姫はボクが盲目のときに、たくさんお花、摘んできてくれたじゃない」

「う、ん。王子がすごく、喜んでくれたから」

「うれしかったなあ……。うん、いいかもよ、本気で」

「じゃ、じゃあ。履歴書、またがんばって書く!」

わたしはポスターを、とりあえずスマホで撮っておいた。

「そうだね。ボクも手伝うから」

 

やった、やった!

まだ決まったわけでもないのに、ほわほわしたうれしさが湧き出してくる。今度は王子やお店の人の言葉を、ちゃんと把握して。がんばろう。

 

「姫なら。大丈夫だよ」

「そ、そう?」

「うん!」

 

(王子の笑顔があるから、わたしだってがんばれるんだよ?)

ぎゅって。王子の手をにぎり直す。

よーし。

 

バイト、キミにきめた!!

 

 

 

おしまい

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思い出のお花摘み

 

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました