「森の魔女、街へ行く」 嘘つき姫と盲目王子 二次創作小説
こんにちは
朝から頭痛で泣き顔すら歪んでいる、もともと顔面偏差値高くないともみッス
あれですね、んーと
頭痛が痛くて痛みがひどい状態が続くと、だんだん何もかもどーでもよくなる、みたいな
まあ、そんなに世の中のこと、考えてるわけじゃないですけど
で、ですね?
discord、じゃないTwitterで、またまたネタを、ずいっちさんとねこみみさんからいただきました! ありがとうございます!
なので、小噺を今日は書き進めてみようかな、と
どうかお付き合いくださいませ
森の魔女、街へ行く
「でね? 王子ったら、『そんなことないよ』って」
「あー」
「『ボクが見てるのは、いつもいつも』って、赤い顔して」
「あーはいはい」
「『そんな姫が、大好きだよ』ってきゃーきゃーわーわーやだーもー!」
「えーっと。お前は何をしに来た?」
「うん? あ!」
そこで魔女は、
(やっとわかったか)
って顔した。そうそう、わたしが魔女の館まで来たのは。
「恋バナしに来たんだけど?」
「……」
あ。仮面の奥からの視線が、3℃ぐらい下がった感じする。
「われも忙しいのだが?」
「魔女、恋したこと。無いの……?」
「憐れむ目をするな」
「いやだなあ、してないよ」
「で。何の用だ?」
「そそそ。王子と話してさ。――魔女、街ブラしない?」
「われが?」
ちょっとだけ、びっくりした気配が伝わってくる。
「だって魔女、森にずっとこもりっぱなしじゃ、身体に悪いよ?」
「あー」
「だからさ。城下町、一緒にデートしようよ」
「気遣いはわかった。ありがたく受け取る」
「さっすが! じゃ、行こ?」
「今からか?」
「うん」
今度は、ため息の雰囲気。
「あの、プライドの高かったオオカミが、こうも変わるとはな」
「へへー」
「褒めておらん」
「あれー」
「お久しぶりです」
「うむン」
王子が、丁寧にあたまをさげる。その所作って言ったら、まさに王族。堂に入っているとはこのことか。
「お変わりないようで、安心しました」
「オオカミとは大違いだな」
「わたしだって、こころこもってるよう」
「で。われはどうすれば良い」
ちっ。シカトされちゃったよ。
「久々のご来訪とお察しします。わたしたちがご案内することで、多少なりともせわしなく変わる街の様子を、ご堪能いただければと」
「悪くないな。乗ろう」
「ありがとうございます」
もう一度、王子はあたまをさげる。
「じゃ! いこー」
わたしはさっそうと、城下町を歩き始めた。
ウインドウショッピングしたり、公園でちょっと休んだり。服屋さんで、魔女に似合いそうなものも探したり(無かったけど)。そろそろ歩き疲れたかな、ってところで、王子の提案。いつもの喫茶店に、わたしたち三人は入った。
「悪くない味だ」
「良かったです、姫はどう?」
「おいしいよー」
魔女はエスプレッソ、王子はアールグレイティー、わたしはアイスコーヒーだ。
「世は移ろう、か」
「ごめん、聞こえなかった」
魔女が何か小声で言ったけど。王子も聞き取れなかったみたい。
「いや、何でもない。――愉快な時であった、礼を言おう」
「いやあ、お礼なんて」
わたしはポリポリと、あたまをかいた。
「使い魔たちも待っている。ここで今回はいとまをもらうぞ」
そう言ったかと思うと、魔女は一瞬で姿を消した。
「なんだー。もっといてもいいのにね」
「気を使ってくれたのかもね、魔女さんなりに」
「?」
「ボクたちの分も含めて、お金、置いてある」
「ホントだ」
テーブルに残された、何枚かの硬貨の銀色。まるで魔女が笑ってくれているかのように、わたしたちは感じたんだ。
おしまい
ちょっと駆け足っぽく書いてしまいましたが、魔女が服を選んでいる様子とか。面白いかもなあ、などと
そのうちに書くかもですー
では、おしまいは魔女さんにお願いします!
おしまいまでお読みくださり、ありがとうございました