創作全般よっこらしょ

二次創作とか、詩など 日常のことも (現在一部の記事に画像障害が発生しています)

夜の途中、ゾッとするのは(一次創作 詩043)

どうにもと言うか

どうやらと言うか

まあわたしはひどい具合に

疲れ切りその挙げ句

周りも見えなくなっているらしい

 

眩しいのは街灯だけじゃなくて

こころの奥まで照らそうとしてくる

みんなの視線だ

おそろしいね

こわいよね

 

そびえている建物

薄明るい夜空

窓からもれている明かりも

みんなみんな

わたしを照らし出す

 

ああ嫌だ

ここには安らぎも何もない

どこへ行くのがいいのか

それでもわかるわけなくて

ぐるぐるオカリナを手にして

 

回るまわる

夜道をまわる

ぽうぽうとオカリナが鳴く

違うさ

あれはどこかに潜んでいる

 

夜フクロウの声だよ

ぱたぱたしているのは

わたしの足音じゃなくて

夕暮れに帰りそこなった

あてどのないコウモリさ

 

おんなじさ

おんなじだ

みんなみんな

こうして狂っていく

こうして壊れていくんだよ

f:id:tomomikoshigaya:20210221195822p:plain

Pinterestより