「最初で最後の」嘘つき姫と盲目王子 二次創作詩
実を言うとね
女の子と手をつないだのは
姫が初めてなんだ
んー
お城で無理やり催された舞踏会とか
そんな場でなら何回か
経験のあることだけれど
姫とはちがうよ
だって
姫はボクが本心からこころから
思いを寄せた最初のひと
あ
わたしはひとじゃない
顔に書いてある
そんなことはひとつだって
関係のないこと
ボクにとって姫はね
オオカミだろうがバケモノだろうが
もう唯一無二の姫なんだよ
うん
初めて好きになって
もうこれが最後のひとだもの
最初で最後のひと
だからね
ボクだって本当にしあわせものなんだよ
こんなにも熱く強く
好きになったことなんてない
ひめ
誰かを好きになるって
とてもとってもあたたかくて
やさしい気持ちになれるんだね
ボクはうれしいんだ
これから先も
たくさんの感謝
たくさんたくさんのありがとう
つたえ続けるよ
ボクだけの
さいあいのひめ