最後の永遠(一次創作 詩104)
ささやくようにキミは笑ったね
それからすぐに
満面の笑みってこれかって
そう言いたくなるくらいに
大きく笑ってくれた
オヒサマはまだねばりながら
なかなか沈もうとはせず
ねとつくような湿気の
動かない空気
静まった空気
気づけばひぐらしが大合唱していて
ゆるりりとオヒサマが沈む
キミは笑う
ボクも笑う
一緒に笑顔になる
もうこれが最後の夏サ
来年はここにいないから
両腕を広げるキミ
駆け寄り飛びつくボク
瞬間が永遠になればいいのに