運命って、信じてる?
ボクはもともと、それほど信じてはいなかったんだ
よくさ
「運命を切り拓く」
とか、言ったりするじゃない
それを聞くたびに
「ああ、まあそんな考えもあるよね」
ぐらいにしか、感じていなかった
運命って、信じてる?
わたし、実はかなり信じてるの
それはこんな、バケモノオオカミである出自を
なんとか納得させるための
うん、自分自身に言い聞かせるための
詭弁なのかもしれないね
「仕方がないじゃない」
って、言えるように
ボクたち、いまは運命を感じてる
だってそれがなかったら
こうしていっしょにいられること
かなうわけがなかったもん
ねえ、姫
悲しい言葉も必要だけど
語り合うなら、嬉しい言葉にしたいね
ねえ、王子
寂しいうたも意味はあるけど
うたうなら、希望のうたにしたいね
いまなら胸を張って言えると思う
この導きをかなえてくれた
目に見えない、大きな力
運命
ずっとボクたちは信じていくよ