「お友だちにもおめでとう」 嘘つき姫と盲目王子 二次創作小説
お友だちにもおめでとう
姫がなんだかご機嫌よろしい。
「ふふんふー♪」
なんて歌いながら、何かをキッチンでごそごそ。
ちょっとばかり気になったので、ボクは覗いてみた。
小さな何かを、これまた小さなラップにくるんでる。
「なあにそれ?」
美味しそうに見えたので、聞いてみた。
「んー? ミントゼリー」
「みんとぜりー」
「これだったら、火を使わなくてもできるし」
「おやつ?」
「あ、正確には違うけど。王子の分もあるよ」
「? ありがと」
「お友だちの誕プレ」
ボクが相当に、不思議そうな顔をしていたんだろう。
姫は答えを教えてくれた。
「ああ。森の学校?」
「うん。久しぶりにこないだ、LINE来てね」
そう言えば、スマホにかじりついてた日があったっけ。
「んでもって。これが好きだったなー、あの子って」
「女子の好きそうなお菓子だね」
「いやいや、男子」
「だんし」
「大丈夫だよ、ヤキモチ妬かなくても」
「妬いてないもん」
「じゃあ、ま。そう言うことでもいいや。お友だちだから」
「うん」
ちょいと複雑な心境だったけど、姫が嬉しそうだからいいか。
「ボクからも、おめでとうって、伝えておいて」
「はあい」
ヤキモチなんて、なんて。ね。
本心からだよ? おめでとう、は。
おしまい
こんにちは。
ちょっとお掃除とお片付けをしたら、腰がいたたたのご老人ともみです。
さて。
こちらは、いつもお世話になっているTwitterのお友だち。
ゲス瓦礫さんへ、誕プレで何か渡せるものないかなーと。
わたし、絵は描けないし。じゃあ、文章書くしかないや、と言うことで。
書いてみました。
Twitter経由だと、文字数さすがに足りないので。
ここに載せちゃえと言う、相変わらずの暴挙です。
不器用なわたしでごめんなさい。
おしまいまでお読みくださり、ありがとうございました。