創作全般よっこらしょ

二次創作とか、詩など 日常のことも (現在一部の記事に画像障害が発生しています)

「嘘と手と」 嘘つき姫と盲目王子 二次創作詩

わたしはずっと

間違ったことをしてきたのかな

たしかにそうかもしれないよね

王子に嘘を付き続け

 

嘘に嘘を重ねて

その上に嘘を……

 

だってあのときには

これが最善じゃないにしろ

本当に良い方法だって思えたんだもん

 

そりゃ

王子と手をつなげて嬉しかった

初めての王子の手

なめらかできめ細やかで

 

あたたかくて

 

王子の手を離したくなんて

そんなわけない

ずっとずっとつないでいたい

だから

 

だから嘘をついた

 

いつかわたしも王子も

その嘘に引き裂かれるのが

充分にわかっていても

嘘をつかざるを得なかった

 

間違ったことをしてきたとしても

もう戻れない

この旅は一方通行に進むだけ

戻れるわけないじゃない

 

破滅の序曲が聞こえたって

わたしは嘘をつき続ける

 

 

いつかは終わりを告げる

この旅路ではあれ

わたしはそんなの見たくないし

感じていたくもない

 

塗り固められた嘘と

王子の手とわたしの手と

 

嘘と手と

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こんなことは、もう二度と……

 

雪をも溶かす(一次創作 詩037)

よろしくお願いします

 

その思いとともに手渡される

単線手動閉塞方式のタブレット

 

雪はやんでいても

凍りつくような寒さが

ピンと張り詰めていて

タブレット交換にも一苦労

 

腕木信号機が現役だった時代

わたしたちはこんなふうにして

信号機を動かし

安全確認ののち発車していました

 

原始的ではあっても

「ヒト」の手と目による作業

なまじっか今の自動閉塞方式より

安全だったかもしれません

 

なによりそこには

鉄道員としてのプライドと

熱いたましいとも言うべき

強い思いがあったんです

 

信号機が開いたら

終着駅の札幌へと

安全に努めてひた走ります

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Pinterestより

 

「国境(こっきょう)を越(こ)えて」 ~すべての「嘘つき姫と盲目王子(うそつきひめともうもくおうじ)」ファンのみなさまへ~

さいしょに

 

こんにちはー、と言(い)うか、こんばんはー、な時間(じかん)と言(い)うか

 

はい、いきなりルビがあるわけですが

これには、マリアナ海溝(かいこう)よりも、きっと深(ふか)い

そんな理由(りゆう)がありまして

 

この拙(つたな)いブログが、なんと!

アメリカ合衆国(がっしゅうこく)やドイツ、フランスのかたにも読(よ)んでいただけていることが、アクセス解析(かいせき)と、Twitterのおともだち、ねこみみさんの情報(じょうほう)により判明(はんめい)いたしました!!

 

の、で

今回(こんかい)は試運転(しうんてん)を兼(か)ねて、記事(きじ)を進(すす)めたいと考(かんが)えております、ほんとうはめっちゃドキドキしてるんよのともみですー、はい

 

んで

ルビをふっているわけですけれども

ねこみみさんのおともだち、外国籍(がいこくせき)のかたがたね、は

「ルビがあれば、あとは読(よ)み進(すす)められる」

とのことでして

これから書(か)くであろう、すべての記事(きじ)に反映(はんえい)することは、さすがにできないと思(おも)いますが

 

せっかく読(よ)んでくださっているんです=お時間(じかん)、割(さ)いてくれているわけです

 

だったら

タイトルの通(とお)り、

すべての「嘘つき姫と盲目王子(うそつきひめともうもくおうじ)」ファンのかたが、楽(たの)しんでくれたら

こんなにうれしいことって、他(ほか)にないでしょ!?

ってものですよー!

 

やっぱり前置(まえお)きが、順調(じゅんちょう)に長(なが)くなりましたが

今日(きょう)は、絵本(えほん)を音読(おんどく)するつもりで、書(か)いていきますね

 

なお、イラストはすべて公式(こうしき)のものです

 

お付(つ)き合(あ)いくださいませ

 

 

 

「ボクのひめ、わたしのおうじ ~つきよのおんがくかい~」

 

こんやは クリスマスとうじつ

ゆきこそ ふっていませんが

きたかぜが とてもさむい いちにちです

 

そんななか おうじとひめは

こたつの あたたかな まりょくに つかまってしまい

そとにでよう となんて

これっぽっちも かんがえていない ようです

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いちど はいったら でられない !!

「ひめ これすごく あたたかいねー」

あたたまりながら おうじは いいましたが

ひめは それどころでは ないようですよ?

 

「ニンゲンの からだは さむすぎるわ」

「そっか むりもないよね」

 

ひめは もともと バケモノのオオカミ

たいもうがない ニンゲンのすがたでは

さむさが いちだんと しみるみたいです

 

「でも!」

「いきなり どうしたの?」

 

こたつの まりょくを ふりきって

ひめは ちからづよく いいました

 

「こんやは クリスマス! もと うたひめとして うたわないわけには いかないわ!!」

「おー!!」

おうじも パチパチと はくしゅをおくります

 

「おもいでの いわばまでいって うたうことにする! おうじ?」

「うん! だいさんせいだよ!」

さあ ひめは どんなうたを うたうつもりなのかな?

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あいするひとと いっしょ

「つきあかり ゆれて さざめく よかん……」

「しろがねの いわばに くろいかげ ひとつ……」

 

オオカミに すがたをかえた ひめは

やはり おせじにも じょうずではない うたごえ

ギザギザうた でしたが

 

おつきさまに むかって ろうろうと うたいます

 

おうじは めをとじて ひめによりかかり

ここちよさそうに きいています

 

そうです

ふたりの おもいでのうた

ひめが うたったのは

「つきよのおんがくかい」

でした

 

「ありがとう ひめ」

「え?/// う、うん///」

 

まっすぐに ひめをみながら おうじが おれいをいったので

ひめは ちょっと てれてしまいました

 

「いつまでだって いっしょだよ?」

「もちろん! おうじといっしょなら なにも こわくない!」

 

こんやは クリスマスとうじつ

ふたりの ねがいが

えいえんに ききとどけられますように

 

 

 

おしまい

 

 

 

あとがきにかえて

 

 

な、なんか書(か)いていて

すげぇ新鮮(しんせん)で、楽(たの)しかったんですけどw

 

と言(い)う感(かん)じで、お送(おく)りしてまいりましたが

いかがでしたでしょうか?

 

これからも、時々(ときどき)

こんなふうに、書(か)いていきたいなあ、と思(おも)っています

 

この記事(きじ)が、国境(こっきょう)を越(こ)えて

ファンのみなさまの、楽(たの)しみのひとつとなってくれたら

とてもとっても、うれしいです

 

では、おしまいも

姫(ひめ)と王子(おうじ)にお願(ねが)いしましょう!

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ありがとうございました!!

おしまいまでお読(よ)みくださり、ありがとうございました

「今夜だけは」 嘘つき姫と盲目王子 二次創作小説

こんばんはー

やっぱりうつうつになって、どん底に落ちてた吐き気と頭痛はご容赦をのともみです

今はどうにか、復活しつつあります

って言うのと

「姫と王子にはしあわせになってほしい!」

と、こころから願うので

まあ、いつも通りの二次創作小説なのであります

 

えー、Twitterからの続きみたいになってしまうので、もしご興味ございましたらフォローしてやってくださいね

 

では、始めます!

 

 

 

 

「今夜だけは」

 

 

無事に王子と合流して、軽くお茶したの。

さっすがに寒いのと(オオカミ姿だったら、体毛あるけどね)、急いで来たからのども乾いてて。お冷をごくごく飲んじゃった。

よけい身体が冷える?

うん、そのとおり。

でも、ね。

でも、王子がにこやかに、となりにいてくれるから……。

 

城下町の一等地、ってそりゃまあ、お城なんだけど。

そこからも近いし、でも隠れ家的なお店を。

王子は予約してくれていた。

 

「無国籍料理のお店?」

「うん、なんか美味しいみたい」

手をつないで、そのお店に向かう。寒風が吹いていても、こころがあったかい。

 

「無国籍料理、って何?」

わたしには疑問符だらけだ。

「たぶんだけど、どこの国の料理って決まってなくて」

「うんうん」

「その店のオーナーオリジナルのお料理とかを、食べられるお店、かな」

「すごいねえ、ニンゲンの考えることは」

心底、感心してしまうわたし。

え、じゃあもしかして……。

 

「まさか、テーブルで火を使ってお料理もするとか!?」

前に、雑誌で見たの。

店員さんがバーナー持って、おさかなをチリチリに焦がしてるところ。

な、なんて恐ろしいことを、ニンゲンはできるかな。

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思わず「!?」のわたし(公式より)

「大丈夫だよ。それはない」

「はー、良かった」

「姫と一緒に行くんだもん、そこいらへんは調べたから」

「なんかごめんね。でも、ありがとう」

王子の手をギュって握った。微笑みが返ってくる。

 

 

 

カウンター席に用意されたお料理は、どれもみんな美味しくて。

わたしたちは、空腹も手伝ってバクバク食べちゃった。

小さいお店だから、オーナーともお話しできて。楽しかったな。

王子はオーナーと、なにやら国のあり方、みたいのをときおり真剣に話してて。

(さすが王子)

って感心しちゃったね、うん。王子もにこやかに笑っていたから、きっとそんな生の意見が聴けて、満足だったんだと思う。

 

「美味しかったー」

「ボクも。おなかぽんぽん」

「王子はなにが美味しかった、一番?」

「んーとね。おさかなを煮物みたいにしてたやつ」

「あー!たしかに」

「姫は?」

「どれも美味しかったけど。実はデザートのアイス」

「うん、美味しかったね。牛乳の濃い味がつまってたよね」

 

オトナだったら、食べつつお酒も飲みつつ、ってなるんだろうけど。わたしたちにはまだちょっと早かったし(特に王子ね)。そのぶんちょっと、値引いてもらったから結果的におーらい。

「ホテルに入っちゃおうか。お外、寒いもんね」

「うん。あ!ちゃんとあとで、わたしに請求してね」

 

今日、待ち合わせたときに言ったんだ。

『一緒に過ごすんだから。お金も一緒だよ』

って。

王子のことだから、バイト代ぜんぶつぎ込んじゃいそうで。

 

 

町のイルミネーションや、夜空のお星さまたちが。

微笑んでキラキラしてくれてる。

そんな中で、王子と一緒にいられるって。めちゃくちゃありがたいし、嬉しいことだった。

 

老舗っぽい、でもとてもキレイなホテルに、チェックイン。

キーを受け取った王子が、

「ルームサービスもお願いできるし、なにかあったら言ってね」

立派な装飾の階段を登りながら、言ってくれた。

「大丈夫よ、だって」

「?」

「王子と、おんなじ時間と空間を過ごすんだもん」

「そっか、ありがとう」

言って照れた。

 

お部屋もイヤミに感じない程度の、装飾があって。落ち着けそうだった。

「ふー、着いたー」

「着いたねー」

 

王子がそっと、ベッドに腰かけた。わたしもちょこんと、となりに座る。

「ねえ、王子」

「なぁに?」

「今夜だけは、『王子であること』を忘れててね」

「うん?」

「今夜だけは。ごくフツーの男の子でいて」

「わかった。じゃあ、姫もだよ?」

「うん」

 

どちらからともなく、キスした。

 

お外は寒くてもあたたかな夜、祝福の夜。

今夜だけは、すべて脱ぎ捨てた、そんなわたしたちになろう。

 

 

おしまい

 

 

 

きっとこのあとで、プレゼントの交換とかするんでしょうね

皆さまも、ステキな夜をお過ごしください

 

おしまいも、公式のまんがで

メリークリスマス

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姫も王子も、お幸せに

 

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました