創作全般よっこらしょ

二次創作とか、詩など 日常のことも (現在一部の記事に画像障害が発生しています)

二次創作

第三者委員会 「嘘つき姫と盲目王子」 二次創作小説

第三者委員会 ちょっと落ち込んだ。いや、けっこう落ち込んだかもしれない。と言うのも、だ。わたし、前に話したかもだけど、合唱部入ってるじゃない?そこでさー、改めて他の部員たちの歌声、聴いたわけよ。今までだって、聴いてたよそりゃ。声を合わせなき…

「リア充は更衣室帰りに爆発する可能性の高さが証明された」 嘘つき姫と盲目王子 二次創作小説

リア充は更衣室帰りに爆発する可能性の高さが証明された 体育も終わって、更衣室で着替え中。あ。期待しないでね、ボクたち男子だよ。 「筋肉ついてきたなー」「そう、かな」「華奢な王子サマより、たくましいほうが頼れる」「そんなもの?」「ま、国民のイ…

「たったひとりの」 嘘つき姫と盲目王子 二次創作詩

嘆きなんて届かない 誰の耳にも入らない ずっとそう思って ちょっとひねくれて 考えていたし世の中を見ていた わたしの嘆息なんて みんな聞き取れないんだ だからこそあなたが とても大切なの 愛おしい存在なの 耳を傾けてくれた たったひとりの王子サマ こ…

「王様とサカサと羞恥心?」 わるい王様とりっぱな勇者 二次創作小説

王様とサカサと羞恥心? 「少々お話しがございまス、王様」執務の合間、休憩をはさんでいる時にサカサが言った。わたしは、なんだろうと言う顔でサカサを見る。「ゆうサンのことですが」「あ。ああ」口が重たくなってしまう。なんと言っても、わたし自身が娘…

「風のイタズラ姫のあくびと」 嘘つき姫と盲目王子 わるい王様とりっぱな勇者 二次創作小説

風のイタズラ姫のあくびと 春先の風は、もうすでに暖かかった。とは言え、朝まだきの時刻。少々のひんやりもはらんでいて、頬をくすぐっていくのがなんとも心地よい。四季を感じられるって、本当にステキなことだよね。そんなボクの隣りに立つ姫は、髪をポリ…

「世界が終わるまで」 嘘つき姫と盲目王子 二次創作詩

大事なことをいつかまた ちゃんと思い出せると良いね 心配要らないよ それを手伝うためにも ボクはこうして隣りにいるから 怖くないのかって? そんなことあるもんかい だって キミはボクだけの姫だから 最初で最後の姫 泣かないで 大丈夫 ボクが支える 思い…

「こころの奥の方から」 嘘つき姫と盲目王子 二次創作詩

昨日少し悲しかったこと 今日ちょっとつらかったこと でも、明日にはどうなるかな もしかしたら わずかでも、ステキが増えているかもね あなたは、やさしく微笑んで わたしの手をとってくれた 王族だからって、それを 決して誇示したりしない いつだって、同…

「弱さを認める勇気」 わるい王様とりっぱな勇者 二次創作詩

「小さなことだって、積み重ねれば いずれは大きな、山にもなるんだよ」 そう、おとうさんが教えてくれたっけ 実感はなんとなくしかわかないけれど どこかでわたしも、わかってきたよ 大好きなおとうさん わたしの知らないこともたくさん知っていて いつも”…

「お友だちにもおめでとう」 嘘つき姫と盲目王子 二次創作小説

お友だちにもおめでとう 姫がなんだかご機嫌よろしい。 「ふふんふー♪」 なんて歌いながら、何かをキッチンでごそごそ。 ちょっとばかり気になったので、ボクは覗いてみた。 小さな何かを、これまた小さなラップにくるんでる。 「なあにそれ?」 美味しそう…

「信じ合うこと」 嘘つき姫と盲目王子 二次創作詩

あのとき 王子はどんな気持ちだったんだろう わたしの爪は、牙は 怖くなかったのかな きっと、怖くなんてなかったんだね それだけわたしのことを 信頼してくれていたんだ だから、来てくれた お花の束をくれた 「また会いにきたよ」 って 「姫」 って 言って…

「ぬくもりの冬」 わるい王様とりっぱな勇者 二次創作詩

微笑みが落ちてきた 青い月から、静かにそっと わたしの元に、ゆうの元に ひかりの粒をまといながら 月の微笑みが落ちてきた 星だけは何も言わず きいらりとしている 少しだけはかなく感じる思いが 今夜も良い夜だ 執務に疲れた身に沁みわたる 夜気がそっと…

「永遠が始まるよ」 嘘つき姫と盲目王子 二次創作詩

寄り添うぬくもり、体温 右隣りのキミはしんと流れるように 今夜も歌っているね 夜月も微笑んでいる 薄く雲もたなびき ねむる森は静かにあって 歌声がそっと耳に入ってくる 風がソラへ運んでいく キミとの永遠が 今夜も始まろうとしているね ボクとキミと、…

「心配すんな」 嘘つき姫と盲目王子 二次創作詩

誰かのことが好きすぎて つらくなったり 苦しくなったり したことがありますか ずいぶんとまあ いろんなお相手サマと お付き合いしてきたけれど 今みたいに 思いや気持ちが暴走しかけて 好きなのに苦しい こんな状態になるのは 実のところ初めてかもしれない…

「ありがとう」 嘘つき姫と盲目王子 二次創作詩

何を得て何を失い そしてまた わたしは何を手に入れたんだろう 茫洋とした記憶の中を 懸命に探り 手を伸ばしてみても 触れられるものは何もなく だけれどもあなたの あなたの笑顔だけが近くに揺らいでいて 間違ったことをしてきたのかな 誰かの涙の上に わた…

「駆け抜けて、大きくなって」 わるい王様とりっぱな勇者 二次創作詩

もっともっと強くなるんだ わたし、今のままで満足なんてしないの さらなる高みを目指すの 目標はもちろん、おとうさん! 同じく目標は、パパ! おとうさんみたいに、やさしくなって パパみたいな、ステキなゆうしゃになる こんなところじゃ、まだまだなんだ…

「あなたの耳に」 嘘つき姫と盲目王子 二次創作詩

むかしはひそひそ話なんて したことなかったな そもそもが、する相手もいなかったし 話したとしても、大声でガサツだった ほら 森の学校に通ってた頃の話よ 女子同士の会話なんて、とうてい 聞かせられたものじゃなかった 特に、男子にはね 大切なひとができ…

「ありがとうのとなり」 嘘つき姫と盲目王子 二次創作詩 ぜんぶひらがな

おねがいだよ、ひめ ずっとボクのとなりにいておくれよ バッとおきあがった なんていうあくむだろう ひめがボクをおいたままで すがたをけしてしまうなんて ひたいににじんでいたあせを てのこうでらんぼうにぬぐった いきがとてもあらい (ひめ……) 「ごは…

「交換してこそプレゼント」 わるい王様とりっぱな勇者 二次創作小説

むふー。 できたっ! 作ってた時間、ほぼ半日。がんばったよ! 「あれ、お絵かきでしたか、ゆうサン」 「わあ! 見ちゃダメ!」 サカサが、机に広げていたわたしの絵をのぞき込んできたので、あわてて身体で隠した。 「そんなぁ。でも、上手でしたネ」 「ほ…

「イブに手をつないで」 嘘つき姫と盲目王子 二次創作小説

「姫ー、ひめー」 王子の呼び声が、遠くさざなみのように聞こえる。そうか、ここはわたしの初見だった、海岸、と言う場所なんだろう。きっと、んーん、絶対に、王子と一緒にデートに来てるんだ。そこで、あんな呼んじゃって。無邪気だなあ、王子。わたしだけ…

「近づいた距離、階段を登って」 わるい王様とりっぱな勇者 二次創作詩

どうしちゃったの? 今日のフローラ、なんか落ち着いてない わたしはそんな疑問を持ったけど 聞くタイミングが無くて んーん 聞いたら「何か」が起こりそうで 口をつぐんでいたの 「ちょっとこの辺で、休憩しません?」 「ん? うん」 そしたらフローラは、…

「帰ってこられる場所に」 わるい王様とりっぱな勇者 二次創作詩

今日もそっと見守り 明日もいっしょに過ごして 毎夜、いろんなおはなしをしよう いつまででも いつからでも わたしはおとうさんだから いつか見る明日が 別々のものになっても ここに幸福がある それを守り続けよう もし、傷ついたときには いつでも帰ってく…

「何度だって何回だって」 嘘つき姫と盲目王子 二次創作詩

本格的に寒くなってきたね わたしには、オオカミに戻れば 分厚い毛皮があるけれど あなたはフツーのニンゲン 風邪をひいたりしないか ちょっと心配にもなるよ だから、せめてって思って 朝のまだ明けやらぬころ あなたに、ピッタリくっついて 体温をおすそ分…

好きは果てしなくて Ver.2.0.0 嘘つき姫と盲目王子 二次創作詩

最近のこと 姫が時折見せていた ちょっと翳りのある 寂しそうな顔 それがなくなってきたんだ 確かに何かを考え込むかのような そんな表情は見せる だけどボクはあえて聞かなかった 誰にだって触れられたく無いこと 胸の内に置いておきたいことは 必ずあるか…

「育児は育自」 わるい王様とりっぱな勇者 二次創作詩

永遠なんて言うものも 運命なんて言うものも 信じてはいなかった ときの流れはどうあがいても 有限のものだし 自分自身のチカラをもって 切り拓けば道は作れる そう信じ込んでいた わたしのすべてを変えてくれたのは このまだ小さい少女 今は亡き勇者から こ…

「姫とボクの」06 嘘つき姫と盲目王子 二次創作小説

前のお話はこちら。 tomomikoshigaya.hatenablog.com 姫とボクの 06 「くすり屋さん」「厳密には違うけど、それに近いものかな」「賛成! 王子、いろんなこととかお花とかに、めっちゃ詳しいもん」「詳しいだけじゃダメだけど。やってみてもいい?」「もちろ…

「姫とボクの」05 嘘つき姫と盲目王子 二次創作小説

前のお話はこちら tomomikoshigaya.hatenablog.com 姫とボクの 05 午後はのんびり過ごした。少しソラが曇ってきて、肌寒くなったのもあって。ボクたちはベッドに潜り込み、うとうとしちゃった。隣りにぬくもりがあるって、嬉しいことだね。「寝たねー」「う…

「姫とボクの」04 嘘つき姫と盲目王子 二次創作小説

前のお話はこちら tomomikoshigaya.hatenablog.com 姫とボクの 04 ただいまー、ってふたりで言いながら玄関ドアを開ける。お魚は結局、サンマにしようとしてたんだけど、「これが良さそう」って姫の意見で、ホッケの一夜干し。なかなかに渋い献立になりそう…

「姫とボクの」03 嘘つき姫と盲目王子 二次創作小説

前のお話はこちら tomomikoshigaya.hatenablog.com 姫とボクの 03 市場へ向かう道々、吹き抜ける冷たくなってきた風のことが話題になった。「前にね?」「ん?」「雪がひどくて、洞窟に入っていたことあったの、一緒に」「そっか。あんまりボク、覚えてない…

「姫とボクの」02 嘘つき姫と盲目王子 二次創作小説

前のお話はこちら tomomikoshigaya.hatenablog.com 姫とボクの 02 結局のところ、お昼ごはんはボクが作り直して。姫が作ってくれていた麦茶と一緒に、美味しくいただいたよ。「ごちそー」「さまでしたっ!」姫に合わせて、ボクも言う。ふう、おなかいっぱい…

「姫とボクの」01 嘘つき姫と盲目王子 二次創作小説

姫とボクの 01 思えばずいぶんと遠くまで来た。姫との新天地を求めて、元の王国からだいぶ離れたこの、小さな港町。 「ここにしようよ」「森の中じゃないけど?」「んーん。近くに森も山もあるし、それに」「?」「王子と一緒だから!」 そう言った姫は、パ…