創作全般よっこらしょ

二次創作とか、詩など 日常のことも (現在一部の記事に画像障害が発生しています)

2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧

残ったものの在り処(一次創作 詩162)

育てていた感情すらも 今となっては必要のない 残滓のようなものと 成り果ててしまった だからもう嘆くことはないよ ソラに伸ばした手は 決して無駄なものじゃない キミと交わした約束も ボクが手にした境遇も Pinterestより

ボクたちの休憩(一次創作 詩161)

べつにぼんやりしていないよ たしかに少しだけ 気を抜いているとも 言えるかもしれないけれど これは必要な休憩だ この先キチンと動くため この先ちゃんと走るため 案じなくても大丈夫 ボクがここにいるってことは ほら キミもここにいるってこと Pinterest…

「ありがとうのとなり」 嘘つき姫と盲目王子 二次創作詩 ぜんぶひらがな

おねがいだよ、ひめ ずっとボクのとなりにいておくれよ バッとおきあがった なんていうあくむだろう ひめがボクをおいたままで すがたをけしてしまうなんて ひたいににじんでいたあせを てのこうでらんぼうにぬぐった いきがとてもあらい (ひめ……) 「ごは…

「交換してこそプレゼント」 わるい王様とりっぱな勇者 二次創作小説

むふー。 できたっ! 作ってた時間、ほぼ半日。がんばったよ! 「あれ、お絵かきでしたか、ゆうサン」 「わあ! 見ちゃダメ!」 サカサが、机に広げていたわたしの絵をのぞき込んできたので、あわてて身体で隠した。 「そんなぁ。でも、上手でしたネ」 「ほ…

「イブに手をつないで」 嘘つき姫と盲目王子 二次創作小説

「姫ー、ひめー」 王子の呼び声が、遠くさざなみのように聞こえる。そうか、ここはわたしの初見だった、海岸、と言う場所なんだろう。きっと、んーん、絶対に、王子と一緒にデートに来てるんだ。そこで、あんな呼んじゃって。無邪気だなあ、王子。わたしだけ…

「近づいた距離、階段を登って」 わるい王様とりっぱな勇者 二次創作詩

どうしちゃったの? 今日のフローラ、なんか落ち着いてない わたしはそんな疑問を持ったけど 聞くタイミングが無くて んーん 聞いたら「何か」が起こりそうで 口をつぐんでいたの 「ちょっとこの辺で、休憩しません?」 「ん? うん」 そしたらフローラは、…

凌駕(一次創作 詩160)

この寒さ、何するものぞ この吹雪、何するものぞ わたしには約束がある 反故にするわけにはいかぬ 守り通してこその約束 破り捨てるわけにもいかぬ 果てすらも凌駕し 向こう側にあるさいわいの地まで Pinterestより

「帰ってこられる場所に」 わるい王様とりっぱな勇者 二次創作詩

今日もそっと見守り 明日もいっしょに過ごして 毎夜、いろんなおはなしをしよう いつまででも いつからでも わたしはおとうさんだから いつか見る明日が 別々のものになっても ここに幸福がある それを守り続けよう もし、傷ついたときには いつでも帰ってく…

必ずや(一次創作 詩159)

その先の向こう側 凍てついていても 雪がひどくとも わたしたちと その仲間と 愛する存在まで どうかどうか届いて Pinterestより

出番が来たの(一次創作 詩158)

どっしりと でもしずしずと 且つほろほろと 優雅にまいりたいと思います これからいよいよ わたしの出番 さあどうかご一緒に Pinterestより

声と道(一次創作 SS09)

ぐるりぐるり、ぐりりぐりりと彼は道を歩んだ。歩き回った。歩き続けることは実に尤も疲れ果てることでもあるが、兎に角歩いた。 なぜと思うかもしれない。だが理由などはないのだ。強いて挙げるならば、そこに歩ける道があったから。随分と彼方此方を歩き、…

キロポスト(一次創作 詩157)

汐留駅(新橋駅) ここが日本の鉄道発祥の地になります 無愛想に立っている「0」は キロポストと言う 始点からの距離を示すもの 「0」ですから ここがスタート地点だったんです さまざまな変遷を経て 今ではなくなってしまいましたね だけれども 始まりが…

「何度だって何回だって」 嘘つき姫と盲目王子 二次創作詩

本格的に寒くなってきたね わたしには、オオカミに戻れば 分厚い毛皮があるけれど あなたはフツーのニンゲン 風邪をひいたりしないか ちょっと心配にもなるよ だから、せめてって思って 朝のまだ明けやらぬころ あなたに、ピッタリくっついて 体温をおすそ分…

ステキな写真にしていただけたよ! ~わたしの詩に写真をあわせてくださいました~

こんばーんは。 さすがに今日は寒くて、厚着をしているともみです。 とは言っても、冬は大好き! だって空気が透き通って、深呼吸すると凛と身体が冴え渡るじゃないですか。 遠くの電車の音も聞こえるし、なにより雰囲気がすき。 さてさてと。 だいぶ前のこ…

好きは果てしなくて Ver.2.0.0 嘘つき姫と盲目王子 二次創作詩

最近のこと 姫が時折見せていた ちょっと翳りのある 寂しそうな顔 それがなくなってきたんだ 確かに何かを考え込むかのような そんな表情は見せる だけどボクはあえて聞かなかった 誰にだって触れられたく無いこと 胸の内に置いておきたいことは 必ずあるか…

思い出して(一次創作 詩155)

もしもあなたが とても寂しい思いをしているのなら わたしのことをどうか 思い出してくださいね 場所は遠く離れていても ありきたりとわかっていますが こころは根っこでつながって ともにありますよ なつかしい思いを いだいてくれたのなら いつだっていら…

ご挨拶(一次創作 詩154)

あ、はじめましてですよね ご挨拶しても、よろしいでしょうか こんにちは いつも、このあたりを走り回っています 急いでいるときには ご挨拶もままならぬとは思いますが 今後とも、どうかよろしくお願いしますね あなたと出会えて とてもしあわせです Pinter…

続く何かがあるから(一次創作 詩153)

そろそろさすがに 疲れが出てきました 毎日頑張っていますけど お仕事が終わると もうぐったりしてしまいます それでもわたしは 明日も走ります 大切なみなさんが 頑張って頑張り抜いて 生活を続けている限り Pinterestより

風の吹き方(一次創作 詩152)

そんなにまでがっかりするなよ 星のめぐり合わせだったり 風の吹き方がちょっとだけ 違っていただけさ まだそうして呼吸して ちゃんと生きている 「生きていれば良いことがある」 それは幻想だけれど 生きることをやめてしまっては 良いことだって感じられな…

「育児は育自」 わるい王様とりっぱな勇者 二次創作詩

永遠なんて言うものも 運命なんて言うものも 信じてはいなかった ときの流れはどうあがいても 有限のものだし 自分自身のチカラをもって 切り拓けば道は作れる そう信じ込んでいた わたしのすべてを変えてくれたのは このまだ小さい少女 今は亡き勇者から こ…

好きなことを貫いて(一次創作 詩151)

思うがままに振る舞っていい 遠慮なんてもはや要らない 向きたい方を向いて 見たいものを見るんだ まだなにか つまらないことを言ってくる そんなヤツがいたとしたら ああ残念だね そう思ってかまわない キミの飛びたいところへ飛んで キミの好きなうたをさ…

錆びた闇(一次創作 詩150)

そぼ降る雨はとても冷たく 霧が満ちているように 視界を強制的に滲ませる 上り列車も来ない 下り列車はさっき行ってしまった 濡れて錆が増した軌道 重油の枕木 浮いてしまった犬釘 疲れてしまったのは鈍雲と わたしの足元低い闇 Pinterestより

沈黙は金(一次創作 詩149)

きっとだけれど わたしはついつい、余計なことまでも 口にしてしまうから あとになって、ものすごい自責の念と ひどい自己嫌悪におちいるんだ 口を開くのであれば 言霊を常に意識して 自分のことをどこまで話すのかは 先に考えておくべきで それが浮かばぬよ…

「姫とボクの」06 嘘つき姫と盲目王子 二次創作小説

前のお話はこちら。 tomomikoshigaya.hatenablog.com 姫とボクの 06 「くすり屋さん」「厳密には違うけど、それに近いものかな」「賛成! 王子、いろんなこととかお花とかに、めっちゃ詳しいもん」「詳しいだけじゃダメだけど。やってみてもいい?」「もちろ…

「姫とボクの」05 嘘つき姫と盲目王子 二次創作小説

前のお話はこちら tomomikoshigaya.hatenablog.com 姫とボクの 05 午後はのんびり過ごした。少しソラが曇ってきて、肌寒くなったのもあって。ボクたちはベッドに潜り込み、うとうとしちゃった。隣りにぬくもりがあるって、嬉しいことだね。「寝たねー」「う…

「姫とボクの」04 嘘つき姫と盲目王子 二次創作小説

前のお話はこちら tomomikoshigaya.hatenablog.com 姫とボクの 04 ただいまー、ってふたりで言いながら玄関ドアを開ける。お魚は結局、サンマにしようとしてたんだけど、「これが良さそう」って姫の意見で、ホッケの一夜干し。なかなかに渋い献立になりそう…