わるい王様とりっぱな勇者
王様とサカサと羞恥心? 「少々お話しがございまス、王様」執務の合間、休憩をはさんでいる時にサカサが言った。わたしは、なんだろうと言う顔でサカサを見る。「ゆうサンのことですが」「あ。ああ」口が重たくなってしまう。なんと言っても、わたし自身が娘…
風のイタズラ姫のあくびと 春先の風は、もうすでに暖かかった。とは言え、朝まだきの時刻。少々のひんやりもはらんでいて、頬をくすぐっていくのがなんとも心地よい。四季を感じられるって、本当にステキなことだよね。そんなボクの隣りに立つ姫は、髪をポリ…
こんばんは。 このところダウン状態が続く、貧弱ゥなともみッス。 いやー、眠れてはいるんだけどね。なんか力尽きる毎日で。 今日も頭痛爆裂して、吐き気も来て。ちょっとお昼寝しました。 したら、少し元気になったので。久々のお絵描きです。 あ。 期待し…
「小さなことだって、積み重ねれば いずれは大きな、山にもなるんだよ」 そう、おとうさんが教えてくれたっけ 実感はなんとなくしかわかないけれど どこかでわたしも、わかってきたよ 大好きなおとうさん わたしの知らないこともたくさん知っていて いつも”…
微笑みが落ちてきた 青い月から、静かにそっと わたしの元に、ゆうの元に ひかりの粒をまといながら 月の微笑みが落ちてきた 星だけは何も言わず きいらりとしている 少しだけはかなく感じる思いが 今夜も良い夜だ 執務に疲れた身に沁みわたる 夜気がそっと…
もっともっと強くなるんだ わたし、今のままで満足なんてしないの さらなる高みを目指すの 目標はもちろん、おとうさん! 同じく目標は、パパ! おとうさんみたいに、やさしくなって パパみたいな、ステキなゆうしゃになる こんなところじゃ、まだまだなんだ…
むふー。 できたっ! 作ってた時間、ほぼ半日。がんばったよ! 「あれ、お絵かきでしたか、ゆうサン」 「わあ! 見ちゃダメ!」 サカサが、机に広げていたわたしの絵をのぞき込んできたので、あわてて身体で隠した。 「そんなぁ。でも、上手でしたネ」 「ほ…
どうしちゃったの? 今日のフローラ、なんか落ち着いてない わたしはそんな疑問を持ったけど 聞くタイミングが無くて んーん 聞いたら「何か」が起こりそうで 口をつぐんでいたの 「ちょっとこの辺で、休憩しません?」 「ん? うん」 そしたらフローラは、…
今日もそっと見守り 明日もいっしょに過ごして 毎夜、いろんなおはなしをしよう いつまででも いつからでも わたしはおとうさんだから いつか見る明日が 別々のものになっても ここに幸福がある それを守り続けよう もし、傷ついたときには いつでも帰ってく…
永遠なんて言うものも 運命なんて言うものも 信じてはいなかった ときの流れはどうあがいても 有限のものだし 自分自身のチカラをもって 切り拓けば道は作れる そう信じ込んでいた わたしのすべてを変えてくれたのは このまだ小さい少女 今は亡き勇者から こ…
いや、正直に言って わたしは子どもを持たないだろうと 漠然ではあっても、そう思っていた かつては殺戮をほしいままにした この血にまみれた魔王のことなど 好いてくれるものは現れぬものと そう思っていたからだ ものごとはわからない 人生というものもわ…
「姫、超高難度ゲームクイズに出演する!」 司会のサカサが、ジャグリングでマイクを操り、挑戦者である姫は、気合とスタジオに満ちる照明の熱で湧いた汗を、ゆっくりハンドタオルで拭いた。その姿はいにしえの闘技場で相手を待つ、戦士のそれに近かった。意…
好きなのはね やっぱり、おとうさん 大きくって力が強くて なのに、とってもやさしくて わたしのことを、いつも 心配してくれている 好きなのはね やっぱり、パパ 伝説になって語られる それくらいにりっぱな とってもりっぱな、勇者だった きっと、やさしか…
こんばんは。 ちょっと調子の落ちてきている、まあ仕方がなきのともみです。 では、昨日のお知らせ通り。 プレゼントしました、もうひとつの方の作品をば。 誕生と言う祝福 プレゼント、よし! お花、よし! お祝いのカード、よし! 背後から、そんな掛け声…
「眠れぬ夜の過ごし方」 自分の娘、その笑顔を見るだけで、わたしはなんとも言えないやさしい気持ちに包まれる。勝ち気で無鉄砲で、まだまだ世の中を知らないゆうだけれども。だからこそ、かわいくいとおしい。 今日も、わたしの姿を見つけるなり、それこそ…
こんばんは。 早くから予約してるのに発売日に届かないと言う、なかなかに納得いかないともみです。 まー、それはともかくとして。 こちらっ! 『わるい王様とりっぱな勇者』アートブック本日発売!【1500点以上】のグラフィックスと小田沙耶佳による【1万文…
「大人への一歩」 今日は朝から、ゆうが冴えない表情をしている。父親としては、実に心配だ。 食事もそこそこに、藁の寝床に潜り込んでしまったので、わたしはほぼ終わらせた執務の残りを明日にまわし、ゆうの枕元に急いだ。 「どうかしたのかい?」 「なん…
気になり始めちゃった…… その、ね? わたしよりも年下で なのに頼りがいがあって 満面の笑みが、本当に ま、まぶしいの その子の名前は、ゆう 勇気のゆう、勇者のゆう ステキな女の子 それだけじゃなくって か、かわいい女の子なの 出会って最初の頃は わた…
こんばんは。 このところの残暑に返り討ちにあった、基本貧弱ともみです。 だってさー。暑いよ? 秋なのによ? ついでに解離することも頻回になっちゃって、いろいろと疲れてます。 と、グチを書いたところで。 多くのぽんいちさまファンには、すでにご存知…
心配でたまらない ん? わたしのことじゃない ゆうのことだよ 本当にあの子はもう 射られた矢のように 興味の向くものへと すっ飛んでいってしまうのだから たしかにわたしは 王様ドラゴンとしての執務もあり 毎日がなんだかんだと忙しいが ゆうにとってみれ…
「月明かりとプロポーズ」 王様ドラゴンとしての執務をやっと終えて、わたしはゆうの待っているねぐらに向かった。ニンゲンと魔物の交流が、だいぶ平和裏に進んできたのはとても喜ばしいことだが、その余波でゆうと触れ合える時間が、かなり削れてしまってい…
(いいかい、ゆう。いつだって未来を思い描くんだ) (それとね。いつも言っているけれど、力があることが強いんじゃない) (自分や誰かの悲しみを無くしてこそ、本当の強さだからね) おとうさん、いつもそう教えてくれている だからわたしも それを守って…
「初めてひとりで」 嬉しさのあまり、わたしは目を見開いてしまった。 だって、「しゅぎょう」をひとりでできるなんて! 今まで、おとうさんにすっごくいっぱい、お手伝いしてもらってたけど。 今日は、ひとりでふもとまで。 (よーし、頑張ってみる!) お…
おとうさん なんだい? わたしさ、たくさんの困ってるひとたち助けるね! それは良いことだね へへー、本当? もちろんだとも、いいかい、ゆう うん? 困っているひとを笑顔にしてこそ、勇者なんだよ そっか 力が強いばかりではいけない うん こころも強く、…
こんばんはー ゆうちゃん(「わるい王様とりっぱな勇者」)をプレイしたいんですが、どうやってもなかなか時間の取れないともみです そんな中 以前の記事にもあります通り、ぽんいちさまからサイン入りポスターをいただけたわけなんですけれども こちらね to…
ボッコボコの鍋 手には馴染んでるけど 剣と言うか木の枝 だけどマントもあるんだよ! これがね 勇者の装備 勇者の娘の装備 りっぱな勇者になるまで続く 最高の装備品なの! すごいでしょ! 苦労して探して見つけたんだよ おとうさんにも協力してもらって だ…
こんにちは タイトル通りですが、運を全て使っちゃったんじゃと、怯える子羊ともみです Twitterの鍵アカウントで、少ないフォロワーの皆さまにはお知らせしていたんですが やっと今日、開封しましたので お知らせ方々、記事にしたいと思います いや、数日前…
(おとうさん、よく寝てる) ちょっとだけ眠たい目をこすって ねどこから、もそもそと出る (起こさないように) 月明かりがやさしくて 周りがキラキラして見えた (お手洗いー) 夜、ひとりでお手洗い行くの 怖かった時もあったなあ (わたしも大きくなった…
ありふれた日々こそ、わたしにとっては いや わたしたちにとっては 最上級のしあわせだ 幼かったゆうも いつしか剣と防具を手にして まあ、木の枝となべだが 手にして、しゅぎょうを続けるようになった たくましくなったものだよ こころも、身体も なにより…
穏やかでやさしい魔物 おっかなくて凶暴な魔物 いろんな魔物がいるんだね わたし、しゅぎょうを通じて だんだんわかってきた それはね? わたしも素直な気持ちになって 相手の、魔物のことも考えて それで接していかないといけないんだって おとうさんはドラ…