創作全般よっこらしょ

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「いっしょ?一緒!」 嘘つき姫と盲目王子 二次創作小説

こんばんは。

 

腹痛と吐き気に、どっしゃー!とやられていましたが、紆余曲折を経てどうにか復帰した、今日はHP高めのともみです

 

昨日のことなんですけど

Twitterで、とてもステキなお話を書かれたフォロワーさんがいて

たいへんいたく、感動しちゃったわけです

 

そしてわたしは

影響を思いっきり受けやすい!

書きたくなっちゃうじゃありませんか、姫と王子に笑って欲しいじゃないですか

 

はい、書きます(言い切り

 

ただ、まったくおんなじにしては、Twitter上のデジタル著作権に抵触する(ような気がする)ので、アレンジを加えますね

 

長い前置きも、ここまで来ると新鮮ですね!(殴

 

 

 

 

「王子ー!気持ちいいよー!」

「うん、よかった」

 

わたしは暑さのあまり小川に飛び込み、ばっしゃんばっしゃんと水浴び中。

王子は、ぱちゃぱちゃと足を小川にひたしてる。

 

「王子も、入れればよかったね」

「仕方がないよ。この状態で水浴びしたら、ほぼ確実に溺れちゃうもん」

「じゃあ、せめて」

「?」

「水しぶきを感じてみて!」

 

そーれい!と、両手にすくった川の水を、王子に向けて放つ。

「わわ!でも冷たくって気持ちいい!」

「ねえねえ、王子も入りなよ。わたしが絶対に支えてるから」

「うーん……」

「任せて!」

「じゃ……。お願いします」

 

王子の両手をとって、わたしはそろりそろりと、水中に招き入れた。

「ね?」

「うん!姫、ありがとう」

 

しばらくの間、わたしたちはキャイのキャイのと水遊び。

何より、王子が嬉しそうにしてくれているのが。

わたしにとっても、すごく嬉しい。

 

「ねえ、姫?」

「ん?」

小川のほとりに腰掛けて。

休憩と、衣服の乾燥中。

 

「最近、よく思うんだ」

「なにを?」

「ボクもさ。オオカミになれたらいいな、って」

「ええぇぇえー!?」

心底、これには驚いた。

 

「どうしてまた」

「だってさ。そうすれば、こうやって遊ぶことも、お月さまに向かってうたうのも」

「うん」

「一緒にできるでしょ?」

「そうかもだけど……」

 

「まあ、ものすごく本気になってるわけじゃないから」

「だよねぇ」

「でもいつか。森の魔女にお願いしてみるんだ」

「――狼になりたい、って?」

「うん」

「そっか。そっか……」

 

嬉しかったよ?

でもそれは同時に、王子の、ニンゲンとしての「生」を。

めちゃくちゃにしてしまうことでもある。

すぐに答えなんて、出せないよ。

 

「ちょっとずつ、考えていこうよ」

「ん。――だね。なんか、焦っちゃった」

「そんな必要、無いよぅ」

「ありがとう、姫」

 

オオカミになるということは。

その願いをかなえるために、「いちばん大切なもの」を。

代償として、魔女に差し出さなければならない。

王子……。

差し出す代償は、何にするつもりなの?

 

そして。

寿命も変わっちゃうんだよ?

森生まれのわたしたち、バケモノは。

ずっと長い生を、歩んでいかないといけない。

 

もちろん、応援したい。

でも、同時に。

たまらない罪悪感と、寂寥感がわたしのうちに生まれたんだ。

 

「ね、王子」

「うん?」

「どんなだってね」

「うん」

「――いっしょだから、ね」

「ありがとう。ボクも姫と一緒だよ」

 

王子が、やさしく微笑む。

わたしは数瞬、ためらったけど。

ギュッと強く、王子を抱きしめたんだ。

 

 

 

 

おしまい

 

 

 

 

あー、このお話の続き

また書くと思います、きっと

まだまだ足りない部分ばかりですので

ゆっくりちょっとずつ、埋めながら

 

インスパイアさせてくださった、TwitterのFF、スペースさま

ありがとうございました!

 

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これを見ながら、イメージを膨らませました

 

 

 

 

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました