まふまふさんに見る、オトナたちへのメッセージ
こんにちは。
ちょっと外に出ていたら、蚊に喰われまくったけど、わたしの血が美味しいはずがないともみっす。
アレなんですよね、蚊も。かゆくしないなら、ちょっとの量なんだから献血してあげるのに。あのかゆさがたまらなくイヤ。早くいなくなってくれないかなあ。
まあ、そんなわけでして。
今回の記事は、以前書きましたこちら
tomomikoshigaya.hatenablog.com
こちらの続きみたいのを書いてみようかな、と。
まず、まふまふさんですが。ずいぶんとメディアで取り上げられるようになりましたね。東京ドームで無観客ワンマンライブ、とか、翌日のニュースでも扱われていました。
単なるいちファンとしても嬉しいですし、「歌い手さん」の知名度がもっと上がればいいなあ、とも思います。
で、こちらの歌も、ワンマンライブで歌われたわけなんですが。
今回は、この歌、「輪廻転生」に見られるメッセージを考えてみたいです。
まず入り口からしてすごいんですよね。
「人生」って言う部が悪いバクチを、もしもカミサマだったら
とっくに廃止しちゃって、燃えるゴミの日にまとめてポイだ
こんな意味の歌詞から始まります。
そうなんです、いきなり「人生」の全否定なんですよ。
これは、続けて聴いていくと、だんだん読み解けてきます。
怨嗟の連鎖、誰にもなれないし誰でもないまま
あ、歌詞は要約・意訳しておりますので、念のため。
誰でもないんです。「人生」否定しちゃうんですから、それもそうか。
世界中もう、みんながみんな神頼みしちゃってて
この世にさっさと手早く、お別れしちゃって
キツくなってきましたね。
自己もないなら、他もない。それだったらお別れしちゃえ、ってところでしょうか。
もう、耳を塞いじゃいたい
カミサマの作り方を、ひとがひとを裁く(正当性を)教えてよ
どれだけ一生懸命、こねたところで
泥は泥以外、作れるわけがない
もうやめちゃいたい、全部なくなっちゃえばいい
破壊衝動に近い、もう叫びですね。
そうして、いよいよ歌は最後に入ります。
この世に終わりを設定しておいて
終えるななんて、何様だ
全部生まれ変わっちゃえ
輪廻転生
そりゃそうですよ、終わり作っておいて「終わるんじゃねえ」って言われたら、腹立つなんてもんじゃないですよね。
最後に、タイトルである「輪廻転生」が叫ばれます。
少々キツかったでしょうか? 柔らかく意訳したんですが。
さてさて。
この中にある、我々オトナ世代に向けられたメッセージを見てみましょう。
・変えられないことへのいらだち、怒り
・この世の中に未練なんてない、むしろオサラバしたい
・圧倒的無力感
・こんな世界に生きることを強要されることへの、激怒
・だったら「人生」をやめて「輪廻転生」したい!
こんな感じでしょうか。
そしてこれらは、まふまふさんが代表して歌っているだけであって、その本当の思いは子どもたちが持っている、いだいている、怒りやいらだちとつながると思うんです。
もしかしたら、ですけど。
まふまふさんは「この時代の代弁者」であるとも言えるんじゃないでしょうか。
閉塞しきったこの社会、時代。
個人に変えられるちからなんて無くて。
なのに、「自らの手で終える」ことも許されない。
確かに悲しいことでもありますが。あえてここは反対の意味を併せ持った暗喩、と捉えましょう。
つまり、
「閉塞した、抜け道のない世界なら。それをこの手でもって打ち破ってしまおう!」
と言う、希望の歌と考えちゃうんです。
いささか強引なのはわかっています。ですがわたしは、まふまふさんを始めとした歌い手さんたちのメッセージって、ここに集約されているように考えているんですよ。
なんのかんの書きましたが、ぜひこの歌を聴いていただきたいと思います。
感じられることそれぞれを、オトナ世代が感じて。
せめて、「変えられる」社会を築きたいですよね。
いやいや、築いていかないといけない。築いていきましょうね! まだ手遅れじゃないはずですから!
おしまいまでお読みくださり、ありがとうございました。