お友だちにプレゼントしました! 〜嘘つき姫と盲目王子 二次創作詩〜
こんばんは。
やっと秋めいてきて、心の底から嬉しいともみっす。
さてー。
Twitterのお友だち、ずいっちさんにお誕生日プレゼントとして。
詩(みたいなの)をふたつほどお贈りしたんです、ちょっと前に。
それを2回に分けて、ここに載せようかな、と。
では、行きますねー!
姫とボクとお祝いと
どうもここ数日、姫がソワソワ落ち着かない。
どうしたの? って聞いても、上の空のことが多いし。
でも、姫のことだ。何かやっぱり、考えがあるんだろう。
ボクはそう思って、あまり触れないでいたんだ。
「おーじー」
「うん?」
「今日、ちょっと付き合って」
「? いいけど」
姫に連れられて来たのは、どう言うわけか本屋さん。姫、少しは読めるようになったけど、文字が苦手だったはず。
「なんかさ。じーんじんわり沁みる本、ないかな?」
「んー。だったら詩集とか?」
「あ。わかんないけどそれでいこー」
購入した姫に、ボクは思い切って聞いてみた。
「読むの?」
「わたし? あー、違うよー」
「?」
「プレゼント用」
「あ、そうだったんだ」
「魔女の森にいた頃。仲の良かった子がいたの。その子に」
「そっか。喜んでもらえるといいね」
「うん!」
弾けんばかりの姫の笑顔に、ボクはちょっとだけ嫉妬した。
だけど。それだけ姫にとって大切な子なら、ボクにとってもおんなじだよね。狭く小さいこころは捨てよう。
「お誕生日の?」
「そそそ。かわいい絵葉書持ってるから、それにメッセージ書くの」
「おー」
「ごめん、書けないから王子が代筆して」
「お安い御用」
帰って、テーブルに広げた数々の絵葉書を厳選。ボクは姫の言う通り、こころを込めて代筆した。姫と、ボクの。あたたかくあふれるような、祝福の思いを綴りに乗せて。
「じゃ、最後に。おめでとう的なの、お願い」
「了解」
姫が見守る中、ひときわ丁寧にボクは記す。
「お誕生日、本当におめでとうございます!!」
おしまい
こんな感じでした。
次回(明日?)は、もうひとつの方を載せる予定です!
おしまいまでお付き合いくださり、ありがとうございました。