嘘つき姫と盲目王子 二次創作小説 Vol.12 ~ゲームだいすき!~
わたしもだいすき!
こんにちは
タイトル通り、ゲームだいすきっ子ともみです
いやいや、ゲームは立派な文化ッスよね
そんな文化の風を、王子と姫の世界にも吹き渡らせるべく
今回は、画像が多めです
前置きはこのへんで
今回もお付き合いくださいませー
ゲームだいすき!
なにを隠そう。
って、べつに隠すことでもないけど。
わたしはゲームがだいすきなんだ。
もちろん、ボードゲームとかもすきだけど。
一番すきなのは、ゲーセンのゲーム!
アーケードゲームってやつね。
森の学校に通ってたころは。
よく学校帰りに、ゲーセンに寄ってた。
あ。
森の中にもあるのよ?
なんせ、あの魔女の支配している森だもん。
んで。
つい最近、この城下町にもゲーセンがあることを。
わたしは知ってしまったのでした。
これはもう、王子とデートで行くしかないっしょ。
わたしは、こころの中でくすりと笑ってしまう。
(王子に、上手なところ見せちゃうんだ♪)
で。
クレーンゲームだけは苦手だから。
(あの、カービィのほしいよー。王子、取ってー)
なんてさなんてさ。
プライズのぬいぐるみ、ほしがったりして。
ちょっと、かわいいトコもみせたりしてね。
ぐふふふふ♪
「あ。遅刻じゃない」
「そりゃ、ボクだって遅れたくて遅れてるわけじゃないよ」
なんと今日は、時間通りに王子が来てくれた。
ちょっとだけびっくり。
そして、たくさんうれしい。
「行きたいところ、ある?」
「あるある!こっちこっち!」
「ふぇ?もー姫は」
王子の手を取り、裏道にある(らしい)ゲーセンへと小走りに行く。
「あんまり引っぱんないでー」
などと、王子が情けない声を出してるけど。
わたしは、ゲームへの興味でいっぱいだ。
「ありゃ、ずいぶんと小ぎれいな」
「ああ、ここ?条例が変わって、改築を余儀なくされたんだよ」
「ほー。ま、いいや」
王子をさらに引っぱる。
「え?入るの?」
「うん。だって今日の目的地だもん」
「――姫って。隠れゲーマー?」
「ん?んー、ふふふふ」
王子がたらりと汗を流したようだけど。
気にしていてはいかんのぜよ。
「まずは、どんな筐体があるかチェックね」
「はいはい」
「あ、あとで入り口のクレーンゲームもやるよ?」
「あいあい」
ずんずん!と足を踏み入れる。
中にはあまり、お客さんがいなかった。
流行ってないのかな?
あ、平日の真っ昼間だからか。
さーてっと……。
わたしは、感動の涙を流したよ。
「おー!沙羅曼蛇にアールタイプ!ポップンミュージックまである!」
新旧ごちゃまぜではあれ、充実した、しかもマニアを唸らせる台が揃ってる!
わたし、レトロゲームが特に好きだから。
こころで、
(通おう!常連になっちゃおう!)
と決め込んだ。
それに引き換え……。
「王子?」
「ん?いや、姫がうれしそうだなあ、って」
「へへー。うれしいもん」
「かわいいなあ、って」
ボフン!
となったけど、今はゲームが大事アルネ。
さってと。
なにからプレイ、しよっかなー。
「すごいね姫。クリアしちゃった……」
まずは、「アールタイプ」を始めてみたんだけど。
難易度が低く設定されているみたいで、フツーのプレイでクリアしちゃったの。
ちゃんと2周目も。
気がついたら、少ないけれどギャラリーができてて。
拍手もらっちゃいました。
「ど、どもです////」
わたしらしくなく、照れてしまう。
この調子で、次々と台を制覇していくわたし。
王子はそれでも、興味はあるらしく。
ちょこちょこと質問をくれたりするから、それもうれしかった。
わたしひとりはしゃいでちゃ、申し訳ないし。
双方が楽しめなきゃ、デートしてる意味がないもんね。
うん。
このお店は、行きつけデートスポットに登録間違いなし、だ。
「ちょ、王子!チートコマンドでも使ったの!?」
最後にクレーンゲームで、カービィのぬいぐるみを、王子にねだったわたしだけど。
王子、500円。つまり6回のプレイで。
取っちゃったのよ!
わたしが見ても、かなり難し目でビミョーな位置にあった。
しかも、アームの力では持ち上げられない大きさね。
そんなぬいぐるみなのに、いともたやすく!
びっくりだわ。
「え?これってフツーじゃないの?」
「んーん!王子、すごい上手だよ!」
「そ、かな。まあいいや、はい、どーぞ」
「わぁ……。本当にありがとう!」
カービィを受け取る。
ふわっふわ。もこもこ。かわいい♪
お店のお兄ちゃんが、ちゃんと袋をくれた。
わかってるなあ、ここのゲーセンは。
ちっちゃなことでも、どんどんうれしくなっちゃうわたしなのですよ。
手をつないで、噴水前広場へ戻りながら。
「ホントにありがとうね、王子」
「ボクも楽しかったよ。姫の腕前を見せてもらったし」
「それはお互いさま」
「あ、そうとも言えるか」
ヤバいな。
ちっちゃなことでも、どんどん王子が好きになる。
そして。
知らない部分を、もっともっと知りたいって。
そんなことを思っちゃう。
「こんどは?」
「んー、あしたあさってが難しそうだから……。日曜日?」
「うん!」
やった。また会うお約束できた!
「次は、ボクの知ってるところ。案内するよ」
「ありがとう!」
ぎゅっと、手を握る。
同じ強さで、握り返してくれた。
これだけでも、すごくすっごくしあわせ。
ありがと、王子
だいすき。
――ゲームもだけど、ね。
おしまい
レトロゲームが特にすき
と言うことで、かなり画像多めにお送りいたしましたが
いかがでしたでしょうか
姫にプレイさせちゃっていますが
レトロゲームが、特にすきなんです、わたし
もちろん、いまのコンシューマ機もすきですけど
じゃなかったら
姫と王子、
「嘘つき姫と盲目王子」
と出会えていませんもの
最初に書きましたが、ゲームは文化です
なので
また書くと思いますが、ご容赦をー(そっちか
最後までお読みいただき、ありがとうございました