「永遠の果て先まで 1」 嘘つき姫と盲目王子 二次創作小説
こんばんは
連続で更新しちゃいます
と言うのも、ノンキさんの作成された姫王子が素晴らしすぎて
ここに、文章化させていただきますー!
と、大それた野望に包まれたともみです
では、今回は長い前置きにしないで、さっくりと始めますね
あ!
3回に分けてのお送りになりますので、よろしければお付き合いくださいね
永遠の果て先まで 1
透明に近いかと思われる、遠くまで広がった青空。
頬を撫でていく風は、やわらかくやさしく。
ボクの、姫の、髪をそっと揺らした。
ここは、城下町の小さな教会。
そう。
ボクたちの挙式当日……。
姫といろいろ、打ち合わせはしてあったけど。
こうしてひとり、待ち時間になると。
さまざまな思いが去来する。
長かった、いや。
短かったのかな。
いずれにせよ、今日はほんとうのハレの日。
姫と、ついに結ばれる。
(ふう、緊張するな)
ボクが先に、聖堂に入って。
姫の到着を待つ。
まずは身内だけでの式だから。
列席してくれているのは、そんなに大人数じゃない。
でも、真紅のヴァージンロードの向こうから。
姫が来てくれるって。
そう思うと、緊張は隠せないんだ。
ハープシコード、古びたオルガン。
美しい賛美歌が、奏でられ始めた。
ボクは背筋を正して。
入ってきてくれた、姫を見る。
(きれいだ)
ありきたりの言葉とはわかっていても。
それ以外の言葉は、この場では陳腐だろう。
ゆっくりだけど、早く。
早いけれど、ゆっくり。
そんな時間が流れて。
姫が隣に、ボクの隣に。
姫が泣いていた。
ヴェールに隠れていても、流れる涙はボクにもわかる。
列席しているひとからも、すすり泣きが聴こえてきた。
視線はちょっと、下を向いていて。
ブーケとおそろいの、お花のティアラが。
姫の美しさを、さらに際立たせている。
ボクは安心させるように、こころからの。
にっこり、そんな笑顔を浮かべて。
姫と向き合った。
2に続きます
最後まで(途中だけど)お読みくださり、ありがとうございました