答えの先にあったもの(一次創作 詩185)
やさしかったトンボさんとお別れして
わたしは、教えてもらった場所に来た
とっておきの、本当だったら
秘密にしておきたいところなんだって
朝陽がゆっくり、そっと
周囲を明け色に染め上げていく
ひかりたちがキラキラと踊って
わたしも包まれていく
こんなにもきれいで美しいところが
あったんだね
あのトンボさんとは
もう会えないのかもしれないけれど
決してわたしは忘れない
一緒にお話ししたことを
こうして
秘密の場所で迎光を浴びていることを
おしまい