嘘つき姫と盲目王子 二次創作小説02
なんか入院は避けられない?
こんばんは
どうにもこうにも、入院せざるを得ない感じに周囲がなりつつある、こころ折れ気味ともみです
んもー、こんな状況下だと、
「おーすみらいのチャンピオン」
とか言いつつ、ポケモンの世界に逃げ込みたくなりますね
と言うわけで
続きを更新したいと思います
あ
まだ、メインタイトル考えてないや
2 森のバケモノ姫
よっせ、よっせ、と
魔女の森の外れ、岩場の上へとボクは登った。日中に考えたとおり、小さな花たちを中庭からちょっと拝借。やっと岩場に登り切る。
「王子……!」
「お待たせ、姫」
姫……。と言う名前からは、ちょっと想像するのが難しいだろう。ボクの目の前にいるのは、ゾワゾワの濃い茶色をした毛に覆われた、大きなおおきな、オオカミを思わせる生き物だったからだ。
生き物、と言う表現も当てはまるかどうかわからない。この姫は、森の奥深くに住んでいるバケモノだからだ。
そのバケモノが、なにゆえに姫なのか?
幾多の危険をかいくぐり、ボクとバケモノオオカミ姫(以下、姫)は、大冒険を成し遂げて。それでこころを通じ合うようになった。だから、何があろうと姫は姫。ボクにとっては、唯一無二の歌姫と言っても過言じゃないだろう。それほどまでに、この姫はあいらしく、こころやさしい存在だ。
「どうかした?」
「んーん。今夜は森の入口まで、歌、聴こえたよ」
「ちょっと、恥ずかしいな」
「なんで?」
「だって……。聴いてほしいのは、王子だけだもの」
ボクのほうが、顔を赤らめる。姫はストレートで、素直で。真っ直ぐにしか言葉を放てない。
そして。
バケモノだけあり、鋭い。昼間から抱いている、ボクのかすかな逡巡を見て取り、
『どうかした?』
と聞いたに違いない。
かすかにこころ苦しかったけど、ボクは父との一件を、まだ話さないでおこうと決めた。
続きます……