嘘つき姫と盲目王子 二次創作小説07
梅雨明けはまだかなあ
こんばんは
室内に洗濯機が置けない、貧乏物件居住中ともみです
まー、これのなにが困るって
ご経験ある方には、おわかりと思いますが
雨の日にはお洗濯できないんですよね
困ったもんだー
お洗濯物がたまっていくー
一定行嘆いたので、本日の更新です
読んでやってくださいまし
7 一大決心
ボクは、自分でも大したものだなぁと思いつつ、今夜も岩場に登った。もちろん、姫のギザギザ歌を聴くために。だいぶ、筋力トレーニングの代わりになってるのかな?ちょっと筋肉がついたようにも思える。それとも……。
それとも、一大決心を姫に伝えようって。腹を据えたからかな。
「また来たよ、姫」
「ありがとう、王子。――どうかした?」
姫は鋭い。
「うん……。今日はね?伝えたいことあって。聞いてくれる?」
「当たり前よ」
ボクはお月さまを見たあと、姫の目をしっかり見据えた。
「明日。父、んーん。国王に王子として、話してみる。――姫と、一緒にいたいんだって」
「え!?」
姫の顔に、動揺を見て取れた。
「近いうちに、国王・王妃に紹介したいんだ。姫のことを」
「ええぇぇええ!?」
姫の目が、まんまるに見開かれた。
「わ、わたしっ。その、これこんな、その。――バケモノよ?」
「関係ないよ。姫は姫、とてもかわいい姫だよ」
ボフン!
真っ赤に姫はなった。
「だっ!でも!」
「ボクのワガママだって、わかってる。だけど、姫と……。そのっ。一緒にいたい」
「王子……」
気のせいか、姫の目に憐れみに近いような光が、一瞬だけ宿った。
「王子、いいの?下手をしたら、ここの国を追放されかねないんじゃない?」
「それならそれで、かまうもんか」
姫は、どこか駄々っ子をあやすような口調で、
「嬉しいけど、すっごく嬉しいけど……。後悔しない?」
「しないよ。今度はボクが、姫を助ける番だから」
「王子……」
「姫はイヤ?」
「んーん。イヤなわけないじゃない。わたしだって、ずっと。王子といたいもの」
「うん。ありがとう」
姫はちょっと、大きな手で自分の目の端を拭った。ボクも、思わずとも激昂してしまったからか、視界が少し、にじんできている。
「ありがとう」
にっこりと、姫は言った。更に視界が、ぼやけ始めた。
続きます……