「わたしの爪、護るための爪」 嘘つき姫と盲目王子 二次創作詩
知っている
わかっている
あなたたちに罪はない
重ねて言うなら
わたしたちにも罪はない
ただね?
いまだけはダメなの
近くに来てほしくないの
本当にそれだけ
王子をわたしは護る
運が悪いとか
悪く思わないでとか
キレイごとは言わない
だってすでに
わたしの爪は汚れきっている
だから護るの
護るための爪なの
王子のために
わたしのために
ごめんね
小さく謝るわ
そのまま願わくば
もとの棲家である
眷属住まう闇の中まで
爪を振るわせてもらうわ