嘘つき姫と盲目王子 習作06 「強がった先には」
・強がった先には
(ここで待っていてね)
キミはそう言うと
名残惜しそうに
ボクの手を離す
いつも
いつも
怖くはない
恐怖なんてない
本当は
ずっと温かなその手を
掴んでいたいのに
ボクは強がる
「大丈夫だよ」
強がってしまうボク
ああ
ボクは嘘つきだ
キミに隠し事など
したくはないのに
いつか歴史が
証明してくれることだろう
「あるところに嘘つき王子がいました」
と
書いた時点で、まだクリアできていませんw
よっぽどヘタなんですね、わたしの腕前…